外来受診される方

キャリア開発

求める看護師像

1.求める看護師像

  • ①看護実践力を身につけ適切な判断と行動ができる看護師
  • ②病院機能を理解し医療チームの一員として責務を果たすことができる看護師
  • ③主体的に学習し自己のレベルアップやキャリアップを目指す看護師
  • ④豊かな人間性と常識を持ち患者や地域のニーズに対応できる看護師

2.新人看護師教育プログラム

2024年度 宇治武田病院看護部 新人看護師教育研修計画

目的
  • 1.専門職業人として責任のある態度と行動がとれる
  • 2.安全な基本的看護の実践ができる

目標
  • 1.社会人・組織人として責任のある行動がとれる(社会人への切り替え・職場適応)
  • 2.基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する

新人看護師研修プログラムの詳細は下記PDFファイルよりご確認ください。

2024年度 宇治武田病院看護部 新人看護師研修プログラム

研修風景

研修風景

3.院内教育研修プログラム

ラダー別教育システム

ラダー別教育システム

ラダー別教育計画
(2024年度 宇治武田病院看護部研修)

キャリアラダー表

キャリアラダー表

キャリアラダー表の詳細は下記PDFファイルよりご確認ください。

宇治武田病院看護師のキャリアラダー

中途採用者の教育

各病棟ごとに中途採用教育プランがあります。
病棟で求められる看護スキルにポイントをおいて計画をしています。
また、宇治武田病院の概要やオリエンテーションチェックリスト、医療安全・感染防止対策等の取り組みや手順を一冊のファイルにまとめてお渡ししています。

面談予定表

中途採用者の教育
自部署の師長以外にも支援師長が相談にのります!
(上記の画像をクリックすると、拡大したものをご確認いただけます)

4.宇治武田病院キャリアパスイメージ

クリニカルラダー
(上記の画像をクリックすると、拡大したものをご確認いただけます)

5.特定・認定看護師

特定行為に係る看護師の研修制度とは保健師助産師看護師法に位置付けられた研修制度で2015年10月から開始されています。 当院には研修を修了した看護師が在籍しチーム医療のキーパーソンとして,より質の高い医療を推進しています。

当院では特定行為研修修了者を「特定認定看護師」或いは「特定看護師」と呼んでいます。 特定認定看護師・特定看護師は、患者さんの状態を見極め、手順書によりタイムリーなケアが可能になります。

特定行為
厚生労働省「看護師の特定行為に係る研修期間拡充支援事業」看護師の特定行為制度ポータルサイトより抜粋
特定行為
緩和ケア特定認定看護師 久保千晴

動機

「看護師は、ただひたすら患者さんの幸せを考えたらいい」新人看護師の時にある先輩からそう教わりました。患者さんに向きあえば向き合うほど無力な自分に不甲斐なさを感じました。がん性疼痛看護認定看護師の資格取得後は患者さんの痛みの閾値(いきち)を高めるケアについて探求する日々にやり甲斐を感じました。
しかしがん看護の知識だけでは患者さんの苦痛に対応できないとモヤモヤ。7年経過した頃、看護の役割を拡大できるチャンスが到来!特定行為研修を受講して制度改正に伴い緩和ケア特定認定看護師に移行しました。振り返るといつも自分へのもどかしさがチャレンジの原動力になっていた気がします。今も私の根っこにあるのは、看護は一途に患者さんの幸せを考える仕事。これからも歯痒さを糧に邁進していきたいと思います。

役割

生命の危機に直面する疾患の患者さんを全人的に理解し、専門性の高い看護を実践します。
高い臨床推論力、病態判断力を活用し、医師と協働して医療を提供します。
患者さんの権利を擁護し、自己決定を尊重した看護を実践します。

現在の活動

専従として組織横断的に活動し、外来、入院、在宅とセッティングに応じたニーズを捉えて家族を含めたケアを提供しています。特定行為(4区分11行為)を通して医師をサポートし、患者さんの回復促進を目指しています。

・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
・血糖コントロールに係る薬剤投与関連
  • インスリンの投与量の調整
・循環動態に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中のカテコラミンの投与量の調整
  • 持続点滴中の降圧剤の投与量の調整
  • 持続点滴中のナトリウム、カリウム、またはクロールの投与量の調整
  • 持続点滴中の糖質輸液又は電解質輸液の投与量の調整
  • 持続点滴中の利尿剤の投与量の調整
・精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 抗けいれん剤の臨時の投与
  • 抗精神病薬の臨時の投与
  • 抗不安薬の臨時の投与
皮膚・排泄ケア特定認定看護師 中西香奈恵

動機

外科病棟在籍時、ストーマ周囲の創部離開・創感染などトラブルが多発したことがあり、当時WOCNが在籍していなかったため相談できる相手がなく、勉強会に参加してなんとか対応していました。手探りでケアをするうちに徐々に状態が改善し、WOCケアにやりがいを感じるようになりました。もっと学びを深め、相談にのれる人になりたいと思い、2023年皮膚・排泄ケア分野特定認定看護師となりました。

役割

患者さんを多面的に捉え、退院後を想定してQOLを意識した安全な看護を提供します。
臨床推論力と病態判断力に基づいた実践力を通して、看護職に対して指導やコンサルテーションに対応します。
他職種と協働しながらチーム医療を行います。

現在の活動

【創傷:Wound】

褥瘡やスキンーテア、MDRPUなどの初期対応から日々のケア、退院後のケアに向けた調整を行っています。褥瘡回診を毎週金曜日に行っています。

【人工肛門、人工膀胱、瘻孔ケア:Ostomy】

ストーマケア難渋事例の相談に乗り、必要時一緒に処置を行っています。

【失禁:Continence】

排尿障害および排便障害についてアセスメントを行い、失禁に伴うIADなどの皮膚障害の改善と予防を行っています。排尿自立支援のため、排尿ケアラウンドを毎週月曜日に行っています。

・創傷管理関連
  • 褥瘡または慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
認知症看護教育課程研修修了者 特定看護師 平松 史衣

動機

私は看護実践の中で認知症の方の行動の意図が分からず、対応に困ることが多かったです。そして患者さんの安全を守るために、身体的拘束を行うことが本当に患者さんのためになっているのかと疑問を抱きました。認知症の方の思いを私が知ることができれば、患者さんの行動の意味が分かり不必要な身体的拘束を行わない看護につなげられると思い、認知症看護認定看護師を目指しました。

役割

急性期病院に認知症の方が入院した場合、身体疾患の治療が優先されて、認知症ケアが十分に行われず、患者さんが行動・心理症状(BPSD)やせん妄を発症する場合があります。時にはそれらの症状により、ご家族や医療従事者が対応に困ることもあります。認知症看護認定看護師は、認知症を抱える方や認知機能が低下した方の認知機能を評価し、適切な関わり方について実践や支援する方にアドバイスを行います。
 また認知症になると、自分の思いを上手く他者に伝えることができなくなります。そのため、認知症であっても意思が尊重され、その人らしくその人の望む場所で人生を送れるよう支援していく役割もあります。

現在の活動

2024年6月から多職種スタッフと協働し、認知症ケアラウンドを開始予定です。認知症ケアラウンドは、認知症の患者さんが安心して入院生活や治療が受けられるように支援・調整していくことを目的とし、入院中の患者さんの生活環境の確認や対応方法を多職種で検討していきます。
他には、院内のすべてのスタッフが認知症や身体拘束についての理解が深められるよう、研修等を計画しています。

・精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 抗けいれん剤の臨時の投与
  • 抗精神病薬の臨時の投与
  • 抗不安薬の臨時の投与
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
特定看護師 新田 広美

動機

私はこれまで訪問看護師として10年以上看護を行ってきました。訪問看護では地域の中での活動を通して、医療の供給と需要のバランスが取れていないと感じることが多くありました。患者さんにタイムリーに医療を提供することで、より安心して在宅生活を送っていただけるのではないかと思い、特定行為研修(在宅領域)を修了しました。

役割

・在宅での経験を活かし、医療・介護・看護を総合的に考え、在宅療養を支える基盤作りを行うこと
・当院の医師、皮膚排泄認定特定看護師、病棟看護師と連携して、所属病棟の皮膚損傷の予防と初期対応を行うこと

現在の活動

  • 特定行為分野において患者さんにタイムリーに対応できるよう医師と協働しています。
  • 特定行為分野において患者さんが安心して過ごせるようさまざまな予防に努めています。
  • 退院後の生活環境を具体的に考慮し、社会的資源の調整に努めています。
・呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連
  • 気管カニューレの交換
・ろう孔管理関連
  • 胃ろうカテーテル若しくは腸ろうカテーテル又は胃ろうボタンの交換
  • 膀胱ろうカテーテルの交換
・創傷管理関連
  • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
  • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
  • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
  • 脱水症状に対する輸液による補正
がん化学療法看護認定看護師 磯部 保乃

動機

がん薬物療法は、治癒だけでなく、延命や症状緩和の目的で実施されています。しかし、当時20歳代の私の知識は浅かったため、がん患者さんや家族の死を体験し、もっと深く学びたいと思い、2005年に認定看護師の資格を取得しました。

役割

がん薬物療法は日々進歩し、延命や症状緩和、治療の効果は長く期待できるようになりました。がん患者さんは日常生活を送りながら治療を受けることができるため、通院をしながら治療を継続する必要があります。そこで、がん薬物療法を受けるがん患者さんが治療を安全に受けられるように、がん患者さんの生活の質(QOL)の維持・向上を図り、主体的に副作用症状のマネジメントができるように、支援していきます。

現在の活動

私は外来に所属し、外来化学療法室で主に勤務しています。がん薬物療法が治療の選択肢となるがん患者さんや家族さんの意思決定の過程において、セルフケアや医療・社会資源を活用できるようにサポートし、治療の開始から治療中、緩和と長期的に切れ目のない看護を、専門性を活かして行っています。また、多職種で連携して、サポートしています。セルフケアとして、がん患者さんあるいは家族さんが自らの行動で治療を継続できるように、日常生活の管理を支援していきます。そして、がん患者さんの身体(疾患)と心(スピリチュアルを含め)を分けることなく、治療を納得してその人らしく“生きる”こと(ACP:Advance Care Planning)ができるように、全人的に支援することを私は心がけています。

感染管理認定看護師 桐村 真治

動機

新型コロナウイルス感染症が震天動地に世界規模で拡大していった出来事には衝撃を受けました。
COVID-19のパンデミック以前から、大きな災害や感染症が発生するたびに医療従事者の活動は限定的な情報や資源の中での対応が求められ、その度に感染にかかわる問題が浮き彫りになることを目の当たりにして感染のリスクや負担の軽減が図れるように、感染という事象を取り巻く課題をより深く広義に理解しようと考えました。

役割

医療関連感染(院内感染)を防止することは、病院の理念である安全で良質な医療資源を提供するための重要な基盤の一つとなります。相談(コンサルテーション)、教育、実践活動を通じて、病院を必要とされている患者さん(利用される方)を中心に、ご家族をはじめ支援者やサポートの方々、病院職員ならびに関係者など病院施設内を利用される全ての方および地域の健康を守る社会インフラ施設の役割を全うするため最善な医療関連感染対策を遂行します。

現在の活動

院内感染防止対策委員会では、会議での発議や問題定義、資料の作成などを行い、合意形成が可能な環境を整えています。決定した内容は基準やマニュアルとして院内に発信して周知活動を行います。抗菌薬適正使用支援チーム(AST)では、モニタリングやフィードバックをチームで行います。感染制御チーム(ICT)では組織横断的に多職種協働のチーム活動として院内の巡回(ラウンド)での指導や監視(サーベイランス)など行っています。また集団感染の発生時は原因の特定、対策対応、制圧に向けた活動を迅速に行い、終息に向けて多職種の実務者と共に最善を尽くします。その他にも感染状況に応じた啓発活動や情報の発信、入職者教育、職員研修会など企画や運営などの活動も行っています。感染部門やチーム活動の中心的役割を担い、活動の過程での専門的知識の活用やリーダーシップなどの期待される役割を発揮し、医療関連感染のリスクや影響を最小減に留める活動を担っています。

新卒募集要項 中途採用

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