糖尿病・内分泌内科
概要
糖尿病・内分泌内科
的確な診断および治療が目標です。
糖尿病
治療がうまくいけば、糖尿病は健康な人と同じ人生を送ることができます。 患者様の病態・生活環境に基づいた適切な治療を提案して、療養のお役にたちたいと考えています。
内分泌
「ホルモンの異常によってもたらされる病気」です。個々のホルモンは、いろいろな組織に作用しています。従って、発現する症状は多彩です。
しかし、血中ホルモンの測定と進歩した画像診断により、正確な診断が可能となっています。
糖尿病・内分泌疾患
糖尿病
日本の糖尿病患者さんの体格指数(BMI)が24以上の人が多くなっています。65歳未満では、BMI30以上の方も増加しています。一方肥満と関係なく75歳以上では、加齢に伴う血糖値上昇で治療が難しいケースを認めます。
2型糖尿病の原因は、インスリン欠乏とインスリン抵抗性です。
インスリン抵抗性は、インスリンの働きが悪くなっている状態です。体重増加と運動不足が、インスリン抵抗性を高めます。
動脈硬化の進行が速くなり、心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めます。体重の減量が最も有効です。現体重の10%減量が推奨されています。
作用の異なる経口剤が増えて、肥満対策及び合併症予防を考慮した薬剤選択が可能になりました。肥満対策では、インクレチン関連薬(経口薬あるいは1週間1回注射薬)が有効です。透析予防には、SGLT2阻害薬(経口薬)が推奨されています。
インスリン療法:高血糖状態の改善のためには、インスリン注射療法が必要です。
ペン型インスリン製剤では、インスリン量(単位)の設定が簡単です。更に皮下注射の針が大変細くなり、長さも4-5mmです。注射時の痛みと恐怖が、随分改善されました。
インスリン治療開始は、外来通院でも可能です。入院の場合は、2~3週を勧めています。
1型糖尿病(多くは30歳以下で発症)の方では、ポンプ療法(持続皮下注射治療)により血糖コントロールが良くなる場合があります。
若年発症の方は、より厳格なコントロールが必要です。しかし、自由時間が少ない、夕食が遅くなるなど養生困難な条件が多いと思います。治療を中断されないことが非常に大切です。医療機関を受診せずに血糖値を知ることのできる、簡易血糖測定器を利用されるのも有効と思います。測定機器は約1万円(かなりの年数使えます)、1回の血糖測定費用は、約140円です。
良好な血糖値管理のために、看護師、栄養士、理学療法士さんから得られる知識も重要です。当院では、コロナ感染のため中断していた糖尿病教室を2024年8月再開しました。
内分泌疾患
20世紀に入って、神経系の他に、「化学物質」が血流を介して運ばれて、生体の離れた部位の機能調節をしていると考えられるようになりました。この化学的なメッセンジャーは「ホルモン」と命名されました。
1922年アメリカ内分泌学会、1927年に日本内分泌学会が発足しています。日本内分泌学会は、世界で2番目に古い内分泌学会です。
1950年代に、放射線免疫定量法(ラジオイムノアッセイ)が確立されました。これにより、血中の微量ホルモンが正確に測定できるようになりました。この測定法の開発は、20世紀の内分泌学の最も大きい業績と言われています(1977年ノーベル賞受賞)。
種々な内分泌疾患が、容易に確定診断できるようになりました。
内分泌疾患の原因となる主な臓器は、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎および性腺です。
甲状腺の病気は、2つのグループに分かれます。
① 甲状腺ホルモンの過剰あるいは欠乏
② 腫瘍・結節病変(局所的な細胞増殖)
① は薬物治療で治ります。②は甲状腺癌か良性結節(放置可能)かの判断が必要です。
慢性甲状腺炎(橋本病)は、一般人口における頻度が約18%です。橋本策博士が、1912年に世界で初めて発表しました。橋本甲状腺炎として認知されたのは1931年です。しかし、機能低下症で継続的な治療が必要となる方は、1割ほどです。他には、妊娠が原因で一時的なホルモン異常をきたす方が多いので、妊娠中及び産後に注意が必要です。
副腎(皮質)ホルモンには、ステロイドホルモンと鉱質ホルモンの2種類があります。
ステロイドホルモンは、特に重要なホルモンで、ストレスから体を守ってくれます。
鉱質ホルモンは、血圧のコントロールに関与しています。
ホルモン異常によって発現する症状は多彩です。全身倦怠感や食欲不振の症状の方にも、副腎ホルモン欠乏が原因という場合があります。また、電解質異常(血中ナトリウムの低値)や早朝低血糖発作を認める方も、一度副腎ホルモン測定が必要です。
ホルモン欠乏症は、欠乏ホルモンの補充により、ほぼ完全に健康を取り戻すことができます。
糖尿病・内分泌内科:的確な診断および治療が目標です。
糖尿病:治療がうまくいけば、糖尿病は健康な人と同じ人生を送ることができます。 患者様の病態・生活環境に基づいた適切な治療を提案して、療養のお役にたちたいと考えています。
内分泌:「ホルモンの異常によってもたらされる病気」です。個々のホルモンは、いろいろな組織に作用しています。従って、発現する症状は多彩です。
しかし、血中ホルモンの測定と進歩した画像診断により、正確な診断が可能となっています。
診療体制
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