消化器内科
診療方針(治療方針)について
消化器内科では、患者本位の医療をチームで行う事を基本として診療を行っています。
消化管(食道・胃・十二指腸など)や肝臓・胆嚢・膵臓などの様々な疾患に対応して治療を行っています。
消化器内科の診断・治療には、内視鏡・腹部超音波・腹部CT・腹部MRIなど装置・道具を用いて行います。中でも、内視鏡(胃カメラなど)を用いる事が多く、ある程度の苦痛を伴う事もあり、そのために検査を敬遠される方もおられます。われわれは、適正に鎮静剤等を使用するなどして、出来るだけ苦痛の少ない検査・治療を心掛けております。
悪性腫瘍に占める消化器癌の割合は、少なくありません。内視鏡的治療・手術加療・化学療法・放射線治療など、癌のステージ・患者さんの年齢・体力等を考慮しながら、適切な治療を行います。がん認定看護師とともに治療にあたり、患者さんの痛みの適切なコントロールや不安の軽減にも努めております。
また、わかりやすい言葉での丁寧な説明を心がけ、“患者さんが身内だったら、どのような治療を行うか”を常に考えながら、診療を行っております。
診療実績
令和5年4月から令和6年3月まで
外来患者総数 | 13493人 |
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入院患者総数 | 5247人 |
平均在院日数 | 9.7日 |
上部消化管内視鏡検査 | 2696件 |
下部消化管内視鏡検査 | 956件 |
内視鏡的粘膜切除・ポリープ切除術 | 138件 |
内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(ERCP) | 4件 |
内視鏡的胆管膵管処置術(EST、ERBD、ステント留置など) | 46件 |
内視鏡的胃ろう増設術(PEG) | 造設 6件 交換 16件 |
症例検討会
毎週金曜日に外科・放射線科・検査科のスタッフで、症例検討会を開催し、治療方針の確認・術前術後患者の報告などを行っている。
また、毎週水曜日には、他の内科系医師とカンファレンスを開き、新入院患者紹介・治療方針の確認を行っている。適宜、診断困難例なども持ち寄って、検討も行っている。
将来計画
ヘリコバクターピロリの除菌療法により胃・十二指腸潰瘍のように減少している疾患もありますが、生活習慣の変化により逆流性食道炎が増えてきています。また、大腸がん・膵臓がんも増加傾向です。
機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群などのストレスにより悪化する病気も増加してきております。このような疾患の場合は、心療内科の先生と相談しながらの治療も行っております。
今後も、地域の患者さんや開業医のニーズの応えていけるよう努めて参ります。