臨床工学科
部門紹介
臨床工学技士とは医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守・管理・点検を行う医療技術者です。医療の高度化、ニーズの多様化に伴い医療現場には多種多様な医療機器が使用されており、適正に医療機器を使用するための体制作り・運用・保守管理を行っています。
当科では、安全安心な医療の提供をモットーに日々医療機器に関する多種多様な業務をローテーションで業務しておりいろいろな業務を経験し、何でもできるジェネラリストを目指しています。
スタッフ概要
常勤12名(2024年9月現在)
業務内容
ME機器管理業務
当院では医療機器を中央管理し、使用・修理状況や保守管理状況の把握を行っています。院内で使用する輸液・シリンジポンプ、人工呼吸器等の各種点検や計画的な部品交換を行い、故障の早期発見・トラブル対応に努めています。また、病棟ラウンドを定期的に行い医療機器の動作中点検を行うことで患者様へ安全を提供しています。
血液浄化業務
血液透析を主に、血漿交換、顆粒球除去療法、腹水濾過濃縮再静注法、LDL吸着療法などの業務を行っています。透析センターでは、外来・入院患者の血液透析を行い、病棟での出張透析にも対応しています。また治療に使用する透析用水処理装置や供給装置、血液浄化装置等の点検・オーバーホールを定期的に行っています。
内視鏡業務
検査に使用するスコープ・内視鏡システムの準備・定期点検・処置具等の在庫管理・洗浄・消毒を行っています。内視鏡検査時は機器の準備や患者様の状態をモニタリングし、安全に検査を行えるように努めています。ポリペクトミーや内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)等の専門的な治療には機器準備やデバイス等の器械出しを行っています。
手術室業務
手術室で使用する自己血回収装置・ナビゲーションシステム・内視鏡システム等の医療機器の操作及び立ち会い業務を行っています。また麻酔器・手術台等の医療機器の日常・定期点検を計画的に実施しています。機器トラブルや故障が発生した場合にも迅速に対応し手術が円滑に行えるように努めています。
院内教育
毎月、カンファレンス及びスタッフによる勉強会を開催し情報共有と知識向上を図り、新規導入機器などは勉強会を通して情報・操作方法などの習熟に努めています。
また、人工呼吸器や輸液・シリンジポンプなどの勉強会やBLS研修を通して、病院職員全体の適切で安全な技術・知識の習得を目指しています。