リウマチセンター/リウマチ科
リウマチとは?
関節や関節の周囲の腱、筋肉などに痛みが生じる病気は、リウマチ性疾患とか単にリウマチと呼ばれています。
一般的にリウマチといえば「関節リウマチ」のことを指しています。「関節リウマチ」は、比較的に多い病気で、一般的には70~80万人の患者さんがいるとされます。
早期診断ができるって本当?
以前は関節リウマチと診断されるまでに数年かかり、既に関節の変形が起きている患者さんもいました。
今では関節の診察、血液検査、レントゲン、超音波検査を組み合わせることで、早い場合には、発症1-2 ヶ月目から診断し、治療を開始することができます。
また、2010 年に23 年ぶりに関節リウマチの診断の新分類基準が出されました。というのも、リウマチは発病して1~2 年が急に関節破壊が進む時期なので、なるべく早期に診断し早期に治療を開始、リウマチの炎(炎症)を消すことが重要なのです。
当院ではレントゲンではわからない超早期のリウマチを関節超音波(関節エコー)やMRIも組み合わせて、リウマチの早期診断に取り組んでいます。
リウマチの薬物治療
リウマチの治療の基本は薬物療法です。
今では生物学的製剤も8種類の注射製剤(レミケード、エンブレム、アクテムラ、ヒュミラ、オレンシア、シンポニー、シムジア、ケブサラ)に増えました。
当院では従来の治療に加え、これらの最新の薬物治療が使用可能です。
関節リウマチが起きやすいひとは?
男女比は1:4 で女性に多く30-50 代が発症のピークです。しかし、60 歳以降になって初めて関節リウマチの症状が出る方もいます。
男性の患者さんは2-3 割ですが、肺や血管の炎症を合併するタイプでは、男性の割合が高くなります。
日本リウマチ友の会 『2020年リウマチ白書』より 引用改変
関節リウマチの症状
- ・関節が痛む(初期には、必ずしも対称性ではありません)
- ・関節のこわばり(動かしづらさ、しっかり握れないなど、朝に症状が強い)
- ・倦怠感、微熱、食欲不振などの体調不良
- ・今まで出来ていた動作が困難になる(関節症状を訴えられない高齢者に多い)
このような症状が2週間以上続く場合にはリウマチ科で診察を受けましょう。
関節が変形するのはなぜ?
関節のまわりを包む「滑膜」に炎症が起きると
- 1)軟骨を溶かす酵素が産生され、
- 2)破骨細胞が増えて骨を破壊しはじめます。炎症の起きた滑膜が、骨を侵食していきます。
さらに、関節周囲の腱や靭帯にも炎症が及ぶため、関節が緩み、脱臼や異常な方向へ曲がるなどの、関節変形が生じます。
「寛解」(かんかい)→「治るリウマチ」に向けて
治療により関節の痛みや腫れなどの症状がほぼなくなり臨床的にコントロールされた状態を「臨床的寛解」といい、この状態が第一の目標です。さらには、関節破壊の進行がとまる「構造的寛解」、身体機能維持を意味する「機能的寛解」の3つの寛解を達成することが最終的な目標となります。
これらの目標が達成できれば、薬を使用しながらでも、リウマチであることをほとんど自覚する事なく日常生活をおくることができる、すなわち「治る」ことに近づくわけです
外来診療表
リウマチ科
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 予約優先駒野 有希子
総合内科・リウマチ内科副部長 (予約) |
予約優先益田 郁子
リウマチ科部長 (予約) |
予約優先門場
予約 |
予約優先益田 郁子
リウマチ科部長 (予約) |
予約優先第2・4・5週 門場
予約 |
|
午後 | 再診完全予約益田 郁子
リウマチ科部長 (予約) |
予約優先駒野 有希子
総合内科・リウマチ内科副部長 (第1・2・3・5週(予約)) |
休診・代診
- 2024年11月19日(火) リウマチ科 (午前):益田→休診
- 2024年11月20日(水) リウマチ科 (午後):益田→休診
- 2024年11月22日(金) リウマチ科 (午前):益田→休診
受付時間
午前診 8:30〜12:00
午後診 12:30〜16:00
夜 診 16:30〜20:00
予約外来
当院では待ち時間短縮のため、下記の印の科目については予約制を導入しています。
- 完全予約・・・完全予約制となっております。初診、再診ともに電話予約を受付しております。
- 予約優先・・・初診、再診ともに電話予約を受付しております。
- 再診完全予約・・・完全予約制となっております。再診の方のみ電話を受付しております。