武田病院について
院長あいさつ
病院長挨拶
康生会武田病院の病院長を平成30年4月より拝命しました。私の専門分野は糖尿病内科です。
超高齢社会を迎えるわが国で継続的な医療提供が必要である重点領域として、厚生労働省は「5疾病5事業」という考え方を示しています。「5疾病」とは、癌、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患です。当院は、精神疾患を除く「5疾病」のすべてと、「5事業」における救急医療と災害時医療において最前線に位置しています。
今日の医療では様々な領域の「連携」が求められますが、その典型例が、私が専門とする糖尿病の分野だと思います。糖尿病では血管障害が特徴的です。それが目の場合は眼科治療、腎臓の場合は腎臓内科や血液透析による治療、神経障害の場合は脳神経内科や整形外科が関係します。脳卒中や心筋梗塞の患者さんも大半が糖尿病です。一方、糖尿病には癌が多いので外科との連携も欠かせません。現在、京都市でも高齢化が急速に進んでおり、高齢者は多くの健康障害を抱えておられるので、このような診療科連携や職域を超えたチーム医療は当院にとって重要なキーワードです。
病院運営も同様で地域医師会の先生方との「連携」が大事です。かかりつけ診療や在宅で療養されている患者さんの治療など、地域医療の主役はホームドクターの先生です。病状の悪化や専門領域については当院が精査や治療を担当し、患者さんにはまた地域に戻って療養していただくなど、「地域医療支援病院」としての役割を担っていくことが大事だと考えています。
もう一つの大きな役割は救急医療です。当院では、循環器内科や心臓血管外科、脳神経外科など、24時間体制で重症患者を受け入れており、年間6,000件もの救急搬送に対応しています。まさかの状況を考えた災害対策や危機管理も大事でしょう。京都を訪れている多くの旅行客の対応も含め、当院は地域の災害医療拠点であることを常に考えています。
日々の質の高い医療提供とともに、この、いつでも受け入れられる環境をさらに発展させ、地域の「安心ある暮らし」を支える病院となるよう努力してまいります。
康生会武田病院 病院長
- 学歴
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昭和55年 3月31日京都大学医学部 卒業
昭和59年 4月1日京都大学大学院医学研究科 博士課程入学(内科学専攻)
昭和63年 3月31日京都大学大学院医学研究科 同修了
- 職歴
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昭和55年 4月1日京都大学医学部附属病院 内科研修医
昭和56年 7月1日倉敷中央病院 内科医員
昭和63年 4月1日京都大学医学部附属病院 内科医員
昭和64年 1月1日京都バプテスト病院 内科医員
平成元年 7月1日シカゴ大学ハワードヒューズ医学研究所 研究員
平成4年 7月1日シカゴ大学 生化学・分子生物学部門 講師
平成6年 4月1日シカゴ大学医学部 内分泌部門 講師
平成6年 9月1日シカゴ大学医学部 内分泌部門 助教授
平成6年10月1日群馬大学生体調節研究所 遺伝子調節部門・遺伝子応用分野 助教授
平成9年 6月1日群馬大学生体調節研究所 調節機構部門・遺伝情報分野 教授
平成15年 4月1日岐阜大学医学部 第三内科 教授
平成16年 4月1日岐阜大学大学院 医学系研究科 分子・構造学講座 内分泌代謝病態学分野 教授
平成16年 4月1日岐阜大学保健管理センター長(兼任)
平成18年 4月1日岐阜大学医学部附属病院 副病院長
岐阜大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター長(兼任)平成18年11月1日岐阜大学医学部附属病院 医療連携センター長(兼任)
平成19年 1月1日岐阜大学医学部附属病院 腫瘍センター長(兼任)
平成28年 4月1日岐阜大学大学院 医学系研究科 研究科長補佐
平成30年 4月1日岐阜大学名誉教授
康生会 武田病院 病院長 - 認定医・指導医等
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日本内科学会(認定医)
日本糖尿病学会(専門医・指導医)
日本人類遺伝学会・日本遺伝カウンセリング学会(専門医・指導医)
日本病態栄養学会(専門医・指導医、認定 NSTコーディネーター)
日本糖尿病協会(療養指導医) - 所属学会
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(国内)
日本内科学会(名誉会員、理事(H26〜H30)、第41回「内科学の展望」会長)
日本糖尿病学会(名誉会員、評議員(H11〜H31)、監事(H18〜H23))
日本糖尿病・妊娠学会(名誉会員、理事(H18〜R4)、第29回学術集会会長)
日本糖尿病眼学会(名誉会員、理事(H15〜H30)、第21回学術集会会長)
日本糖尿病合併症学会(名誉会員、評議員(H13~R4))
日本糖尿病情報学会(理事(H12~R3)、理事長(H27〜H29)、第14回学術集会会長)
日本糖尿病インフォマティクス学会(理事(R3~))
日本病態栄養学会(代議員)
日本内分泌学会(功労評議員、評議員(H14~H31))
日本老年医学会(学術評議員・代議員(H13~H23))
日本人類遺伝学会(評議員)
日本肥満学会
日本小児内分泌学会
日本遺伝子診療学会
(国外)
American Diabetes Association (ADA)
Asian Association for the Study of Diabetes (AASD)
- 各種団体
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日本糖尿病協会(理事(H23~R2)、第1回学術集会会長)
日本糖尿病療養指導士認定機構(理事(H22〜H27)、監事(H28〜H30))
日本医師会(京都市下京西部医師会(副会長)、岐阜県医師会(参与、理事(H18〜H30))) - 受賞歴
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Research Award of Juvenile Diabetes Foundation International(JDFI)
日本糖尿病学会「ハーゲドーン賞」
日本糖尿病協会「アレテウス賞」
日本医師会「医学研究奨励賞」
日本糖尿病眼学会 功労表彰
岐阜県医師会 最高優功賞
京都府知事表彰
看護部長メッセージ
地域貢献できるようにつとめています。
2024年は医療・介護・障害福祉サービスのトリプル診療報酬改定や、医師の働き方改革が開始されるなど、医療現場に新たな変化がもたらされました。
医療の現場は日々進化し続けており、その多様化・高度化により患者一人ひとりに求められる看護の量と複雑性は一層増しています。そのような中でも、当院の看護師は「思いやりの心」を基本に患者・家族に寄り添い、看護の専門性と自律性を発揮し、患者一人ひとりに「最適」「最善」の看護を提供できるように努めています。
また、安全・安心な医療・看護の提供と同時に患者・家族の意思決定を支援し、安心して次の療養の場に移行できるように、院内外の多職種と協働し、地域に看護をつなぐことを大切にしています。
康生会武田病院 看護部長
認定看護管理者 辻本かよ子