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地域医療連携CAD学術講演会2017を開催しました
地域医療連携CAD学術講演会2017
武田病院医療者と開業医の先生が心疾患治療の今を研修
循環器疾患の多くの治療実績を有している武田病院グループによる今年最初の「地域連携CAD学術講演会2017」(共催:下京西部医師会、康生会武田病院、Boston Scientific Japan、第一三共株式会社)が1月28日、京都市下京区の京都東急ホテルで開かれ、市内の開業医の先生や医療関係者ら53人が討議を重ねました。
講演に先立って康生会武田病院の内藤和世院長から、「武田病院グループでは循環器疾患の治療のため、優秀な医師と先進機器を導入して、実績や治療成績ともに誇っています。今後も開業医の先生との連携を深め、京都の中心地で循環器センターの充実を図ってまいります」と挨拶。康生会武田病院循環器センターが実施した症例提示として、『Promus PREMIER stent留置1年後にGuidelinerによりStent deformationをきたした1例』について山崎敬史専攻医が報告。山崎医師は、急性心筋梗塞で緊急入院された86歳女性が、ステント留置治療後に2度目のステント留置術を実施、バルーンの使用によって成功に結びつけた術法を画像で示しました。
レクチャー1では、岡崎医院の岡崎仁志院長が座長を務められ、循環器センターの木下法之部長が、『CADの最近の話題』と題して講演。木下部長は冒頭、循環器内科医の役割が大きく広がり、動脈疾患、腎動脈、頚動脈を含めた動脈瘤を初め、静脈疾患も領域になっていることや、新しく緩和ケア領域にも関わっている実態を伝えました。
木下部長は、治療に際して血管の硬さを診ることの大切さを強調、特に、画像診断の進歩によってプラークが溜まって血管に負荷が掛かり、動脈疾患など様々な障害を招く状態について分析しました。また、冠動脈形成術(PCI)のステント留置で、血栓症発症率が高いことが問題になった第1世代と異なり、第2世代では慢性期の血栓症の発症率が改善された点も発表しました。
また、第3世代など将来のステントについて、木下部長は「治療後1、2年の間は血栓症が発症する恐れがあるのですが、その点を克服する3年後にステントが溶けてしまうという夢のようなステントが開発されています」と、心房細動の患者に対する出血を防ぐ抗血小板薬などについても分析しました。
レクチャー2では座長として、くろやなぎ・いいだ医院の畔柳彰院長が担当され、最先端アブレーション治療について詳しく分析しました。