樹状細胞WT-1ペプチドワクチン療法
たけだ膠原病リウマチクリニックでは、大阪大学医学部の杉山治夫教授の協力を得て、新規WT-1ペプチドを用いた樹状細胞ペプチドワクチン療法を2018年9月から臨床応用に着手いたしました。
この新規WT-1ペプチドは、従来のWT-1ペプチドと比較して、がん特異的キラーT細胞およびがん特異的ヘルパーT細胞をより効率的に誘導します。樹状細胞ペプチドワクチンを使う場合、いかに良質の樹状細胞を用いるか、及び、いかにがん特異性の高いがん抗原ペプチドを用いるかの2点が、がんワクチンとしての品質の高さを決めます。
当院で施行する樹状細胞WT-1ペプチドワクチン療法は、この2点を極めてハイレベルでクリアしており、がん特異的キラーT細胞の誘導に加えて、そのキラーT細胞をさらに活性化するがん特異的ヘルパーT細胞の誘導も可能なワクチン療法です。
WT‐1ペプチドワクチンとWT‐1樹状細胞療法
ヒト自己活性化αβt細胞によるがん免疫細胞療法
ヒト自己活性化γδt細胞によるがん免疫細胞療法
自家がんワクチン療法
患者さんご自身の手術時に取り出したがん組織を化学的に固定し完全に殺した上で、特殊な免疫刺激剤で加工し、がんワクチン(「自家がんワクチン」)を作製して患者さんご自身に接種する治療です。この「自家がんワクチン」により誘導され、からだの中で活性化されたキラーTリンパ球が「がん」を攻撃し、「がん」の再発や進行を抑制することが期待できます。