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第29回日本医学会総会『元気人トーク&健康セミナー』開催 武田病院グループが共催

2015/04/10 インフォメーション 武田病院グループ

 第29回日本医学会総会 2015 関西の学術講演が京都で開催されるスケジュールに合わせて、4月4日(土)から4月12日(日)まで、市民向けの健康をテーマとしたイベント "医総会WEEK"が開催されました。

武田病院グループでは、8日から2日間にわたって行われた『元気人トーク&健康セミナー』を共催、人気の漫才コンビや元芸妓さんの歌手を交えて病気の体験や、生活習慣の改善など、予防の大切さについて楽しく意見交換しました。

 

 8日のセミナー第1部では、武田病院健診センターの桝田出所長が、『糖尿病・メタボを予防する』と題して講演。桝田所長は、センターで受診された方の30年間の分析結果から、病気の変化を指摘、「高コレステロール、高血圧、糖尿病、脂肪肝が増えているが、背景にあるのは肥満で、受診者の30%にも上ります」と、内臓脂肪型の肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態でるメタボリックシンドロームにならないよう訴えました。

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 また桝田所長は、糖尿病患者さんの高齢化に伴って心疾患などの合併症に加えて、認知症やがん、骨粗しょう症、歯周病との関連性についても強調、「この10年で新しい薬剤が開発されていますので、定期的に診断を受けるなど、医師と相談しながら糖尿病と上手に付き合ってほしいのです」と結びました。

 

 『心不全の話』として、医仁会武田総合病院の橋本哲男副院長が、慢性心不全から急に悪化する急性心不全が約7割に上り、肺に血液が滞留して呼吸困難に陥ったりすることがあり、「以前は心疾患には安静が第一でしたが、現在は医師やセラピストの指導をもとに運動をしていただいています」と強調。続いて、武田病院の滝和郎脳卒中センター長が『脳卒中の予防について』のタイトルで、早期発見と専門施設での治療の必要性を呼びかけました。

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 『元気人トーク』のゲストとして招かれた漫才コンビの「かつみ・さゆり」さん夫婦が、葛谷英嗣・武田病院顧問、若林詔・十条武田リハビリテーション病院院長、橋本惠・木津屋橋武田病院院長、浜崎美子・武田病院看護部長らとのトークショーに加わりました。冒頭、さゆりさんから、20歳代から子宮の病気に悩まされ、「毎年、武田病院健診センターの人間ドックにお世話になっているんです。ペットのネコとは違うPET(陽電子放射断層撮影)で全身チェックして、安心して〝ボヨヨーン〟ができます」と会場を笑いの渦に巻き込み、骨や糖尿病などの病気について経験談など、予防と適切な治療法について話し合いました。

 

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 2日目のセミナーでは、林田孝平・武田病院画像診断センター長が『がん検診"PETにたずねよ"』とのタイトルで、PET検診の優位性についてわかりやすく解説。『大動脈瘤に対するステントグラフト治療』では、野村幸哉・医仁会武田総合病院心臓血管外科センター部長が、腹部大動脈瘤と動脈硬化の関係や、近年、患者さんに負担の少ない足からのステントでの治療が中心であることを述べました。

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 医仁会武田総合病院の東義人・尿路結石治療センター長の『腎・尿路結石最近の動向について』、医仁会武田総合病院の中谷壽男救急医療センター長の『心肺停止!救急車を呼んだ後に』に続いて、トークショーには、元祇園甲部芸妓/JAZZシンガーの真箏「MAKOTO」さんをゲストに、医仁会武田総合病院の森田陸司院長、宇治武田病院の勝見泰和院長、北山武田病院の若月芳雄院長らを交えて、舞妓から歌手への転身秘話、自身が乳がんにり患してからの治療と、子宮頚がんの発症との闘い、院長からも骨や手指の病気など各専門分野についての意見や、MAKOTOさんからの質問に丁寧に答えました。


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