武田病院グループについて
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環境への取り組み
環境方針
私たちのまち京都は、千余年に及ぶ永い歴史の中で特色のある伝統・文化をはぐくみ、歴史と文化の香り高い独自の環境を形成し自然との共生の中で伝統と創造のまちとして発展してきました。
武田病院グループは京都で活動する意義と責務を深く認識し、グローバル目標としてのSDGs「持続可能な開発目標」を軸として、地球環境保全を保健・医療・福祉活動及び関連活動で常に考慮し、地球にやさしい、心がかよう、心が安らぐ豊かな社会環境の実現に貢献します。
また、関連する法的要求事項、自己公約を遵守するとともに関連団体における環境理念等を尊重し、気候変動の緩和に適応した低炭素化社会の形成、医療・保健材料の省資源化、再生化を考慮した資源循環型社会の発展に貢献します。
私たち、一人ひとりが適切な保健、医療、福祉、介護の提供の中で環境の有限性を深く認識し、組織的に継続的な改善を目指した環境マネジメントシステムの運用をはかります。
1.省資源・省エネルギーの推進
保健・医療・福祉・介護活動及び関連活動における消耗品の省資源化、再生化を図り、資源循環型社会の形成を推進します。
再生可能なエネルギーの導入、省エネルギーの推進により二酸化炭素の排出を抑え、脱炭素社会の実現を目指します。
2.廃棄物の3R(減らす、再使用、再資源化)の推進
保健・医療・福祉・介護活動及び関連活動によって発生する廃棄物の3Rを推進します。購入段階から再使用、再資源化可能な材料等を取り入れ、廃棄物の減量化を図ります。また、医療廃棄物の安全処理・廃棄については、厳重に管理します。
3.安全性・快適性の推進
自然災害・人災等に対応した地域社会との連携、BCPによる施設の保健・医療・福祉・介護活動の継続的改善を図り、医療消耗品、薬品、食料の備蓄、エネルギー供給の多重化等を含む安全確保、及び事業活動による汚染の予防と緑化等、施設環境の改善、快適性を推進します。
4.環境広報活動の推進
環境方針・目的の全職員への周知徹底及び施設利用者、地域社会、利害関係者等とのコミュニケーションを目的とした情報提供、環境広報活動を推進します。
武田病院グループ理事長 武田 隆久
環境方針書 No.4 2022年4月1日
武田病院グループの節電対策
武田病院グループにおける節電対策として各施設に常用発電機 {天然ガスコージェネレーション(CGS)} を設置しております。CGSの利点として、①電力消費量の多い平日の昼間に発電し、節電(ピークカット)を行い電力消費量の平準化に貢献しています。②発電に伴う廃熱利用(空調の熱源・給湯の熱源)し、省エネルギーに貢献します。③突発的に発生する停電事故、地震災害発生時にはそのまま非常用発電機として利用し、重要な医療機器及び設備に電気を供給します。④CGSの燃料としての天然ガスは環境性にも優れ、ガスの供給が続く限り何時間でも連続して発電することができます。
平日、医仁会武田総合病院(400KW)、康生会武田病院(200KW)、宇治武田病院(400KW)、十条武田リハビリテーション病院(100KW)と救急病院でのCGSは昼間電力の節電(ピークカット)を行い、停電時にはそのまま非常用発電機として重要な医療機器及びライフライン設備に無停電で電気を供給できるシステムとなっています。
また、CGS以外に停電時に利用できる非常用発電機としてディーゼル発電機も各施設に設置しております。
R5 年度の環境活動による電力使用量はグループ全体で前年対比2.25%の増加、天然ガスの消費量は前年対比12.25%の削減となりました。
一方、エネルギー消費量の多い救急病院での実績は電力使用量で前年対比、康生会武田病院2.51%削減、医仁会武田総合病院2.09%増加、宇治武田病院0.86%削減、十条武田リハビリテーション病院8.67%増加、ガス使用量の実績では、前年対比、康生会武田病院2.65%削減、医仁会武田総合病院28.37%削減、宇治武田病院8.46%削減、十条武田リハビリテーション病院14.72%削減となっています。治療、検査などの電力や給湯等の熱源、手術室、集中治療室、24 時間緊急体制の待機電力、療養環境に必要なエネルギーを削減することは非常に困難と思われますが、グループでは積極的・継続的に照明のLED導入や空調の省エネ機器導入等でエネルギー消費を抑え、地球温暖化ガスの排出量削減に努めております。また、グループでは以下に列記した事項を可能な限り推進し、温室効果ガスの排出量抑制に努めております、各施設の取り組みにおいて、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご協力、ご理解をお願い致します。
節電例(省エネルギー推進委員会)
照明 |
照明のLED化を推進する。 外来、病棟、事務室での照明の間引きをする。 使用していない部屋、夜間の消灯を徹底する。 病棟、廊下も可能な限り消灯する。 窓際の照明は消して外光を取り入れる。 トイレ等に人感センサーを取り付ける。 カンバン等、深夜の消灯を行う。 |
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空調 |
人のいない部屋の空調は停止する。 職員管理区域は適切な温度(夏28 度・冬20 度)とする。 カーテン・ブラインド・すだれによる遮光を行う。 外気取り入れ量、換気量を調整し、空調負荷を軽減する。 空調熱の損失を防止するため、窓、ドアーの開けっ放しは禁止。 夏季、空調冷水送り温度は10℃以上にする。 |
待機電力 |
PC等事務機器にエココンセント、節電モードを用いる。使用後は必ずシャットダウンする。 使用しない機器の電源プラグ引き抜きの徹底を行う。 自動販売機の節電、消灯、停止 便座ヒータの低温設定、夏季は使用停止とする。 |
動力 |
調理機器、冷蔵庫の設定温度の見直し 夏季の給湯温度(50℃以下)の見直し |
EV |
夜間停止とし必要最小限とする。 職員、業者の使用制限(2アップ3ダウン)を行う。 |
啓蒙 |
省エネ委員会の定期開催 ホームページによる啓蒙 |
CO2(地球温暖化ガス)削減に対する取り組み
グループの環境活動は1997年に武田病院健診センターでISO14001の認証を受け、毎年エリア拡大を実施し、医仁会武田総合病院(500床)、康生会武田病院(300床)を中心に14施設で認証取得を受けていましたが、現在、認証を返上し「自己宣言」で活動中です。
グループでは環境方針を基に、全体で約百五十名の内部監査員を配置し環境活動を推進しています。 現場での省エネ活動としては、照明、空調の消し忘れ、水、お湯の流しっぱなしがないようにこまめにチェックを行っています。
現在、グループの熱源設備をガス設備から電力設備へのエネルギー変換を図っている。
また、大型CGSの運転を排熱回収運転から、電力系統への調整電力としてVPP事業への参入、電力ピークカット、停電時のBCP対応を中心とした運転に変更している。
その他の省エネに関しては、施設の増改築時にヒートポンプ空調機・給湯器、高効率トランス、CCFL・LED等の省エネ蛍光灯、動力インバータ、太陽光発電、人間センサー、デマンドカット、ペアーガラス・遮熱フィルムの導入、天然ガス自動車、電動バイクの導入等を積極的に行なっています。
環境声明
私たちの使命は自然豊かな環境を次世代に継承することであり、これは人類共通の課題である。
今日の高度な科学技術文明の構築における社会活動は地球全体の環境に及ぼす規模まで拡大し、現実には地球温暖化や資源の枯渇、増え続ける廃棄物、健康をむしばむ有害物質の排出、生物多様性の損失等がある。一方では近年増加する自然災害への対応も大きな課題となっている。
私たちは、安心・安全で健康かつ快適な暮らしを営むことのできる健全で恵み豊かな環境を享受する権利を有するとともに、その環境を将来の世代に継承すべき責務があります。
私たち、一人ひとりが環境の有限性を深く認識し、世界で共有するグローバル目標としてのSDGs「持続可能な開発目標」を軸として、すべての人の参加と協働によって環境への負荷を少なくし、世代を超えて持続的な発展が行える社会を築くことにより地球環境の保全に貢献していかなければなりません。
京都において武田病院グループは、経営理念「思いやりの心」、基本方針「ブリッジ・ザ・ギャップス(橋をかけよう)」、環境方針「地球にやさしい環境づくり」を合い言葉に保健・医療・福祉における活動を展開しています。武田病院グループ(以下「グループ」という)は、このような認識の下、環境方針『地球環境の保全を保健・医療・福祉活動及び関連活動の中で常に考慮し、地球にやさしい、心がかよう、心が安らぐ豊かな社会環境の実現に貢献します。また、関連する環境の法規・法令を遵守するとともに関連団体における環境理念等を尊重し、「組織的、継続的な改善と汚染予防、BCPによる災害に対する事業継続の推進』を定め、ここに、「ISO14001:2004」に適合する環境マネジメントシステムを構築し、当グループ全ての職員への周知徹底並びに利害関係者の協力を得、サプライチェーンを含めた継続かつ脱炭素社会を目指した環境マネジメントシステムの運用をはかります。
当グループにおける環境マネジメントシステムの運用にあたっては、環境管理責任者を執行上の責任者に任命し、この環境マネジメントシステムを確実に継続、かつ改善向上する権限と責任を付与します。
武田病院グループ 理事長 武田隆久
武田病院グループ 環境管理責任者 木村正彦