作家の瀬戸内寂聴さんが京都新聞に「九十二歳の闘病」手記 武田病院の治療や武田隆男会長へ感謝の言葉をつづる
2014/11/18 インフォメーション 武田病院グループ
文化勲章受章者で作家の瀬戸内寂聴さんが『九十二歳の闘病』と題した手記を京都新聞に寄せ、11月18日の朝刊1面などに掲載されました。寂聴さんは、腰部圧迫骨折で長年、痛みと闘いながら執筆や法話を続けていましたが、武田会長の勧めもあって医仁人会武田総合病院で手術を受けたところ、別のがんが見つかるなど半年近い闘病と武田病院グループなどへの感謝をつづっておられます。
寂聴さんが手術を決断されたのは、武田病院グループの広報・季刊誌『たけだ通信』が、2012年春に発刊100号記念として、寂聴さん、聖路加国際病院の日野原重明理事長と武田会長の3人で鼎(てい)談を行いました。その際、寂聴さんが「脊柱管狭窄症で悩んでいる」と訴えられ、武田会長から「私も2011年に、腰の複雑骨折で骨セメント手術を受け、すぐに歩けるようになりました」と話し合いました。
今年(2014年)春、そのことを思い出された寂聴さんが、武田会長に治療の相談をされ、5月に武田総合病院で川西昌浩部長(脳神経外科)、横山邦生医長から骨セメント術と仙腸関節痛の治療を受け、積極的なリハビリで回復に向かいました。しかし...。
その間の経過などについて寂聴さんは手記の中で、「武田会長に痛みを訴えると。20分もしないうちに救急車が来て醍醐の武田病院に運ばれ(略)、圧迫骨折は、セメントを詰められ、あっという間に治してしまった(略)。そのうち、胆嚢(たんのう)にがんがあると発見された。手術するかどうかと訊かれ、私は即座に『取ってください』と答えた(略)。全身麻酔で開腹ではなく、おなかに三つ穴をあけ、あっという間に胆嚢をそっくり引き出してくれた」と記しています。
寂聴さんの腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったのは、5000例以上の症例を誇る加藤仁司副院長(外科)ですが、胆嚢がんの発見については、武田会長が「おなかが少し痛い」との訴えを寂聴さんから告げられ、担当医らに「CT(コンピューター画像診断)で全身を診てあげてください」と指示した経過もありました。
川西部長、加藤副院長は、「元気に作家活動に戻っていただきたいですね」と話している。京都新聞によると、瀬戸内さんは、日々リハビリに取り組むなど年内は療養に専念するが、「今回の寄稿を復帰につなげたい」といいます。
■瀬戸内寂聴さんは天台宗の尼僧(僧正)。
1997年に文化功労者、06年に文化勲章、徳島市、京都市名誉市民。
代表作には『夏の終わり』や『花に問え』『場所』など多数。『源氏物語』に関連する著作も多い。