生活習慣病予防のための「第79回市民公開講座」 武田病院健診センターの桝田出所長が特別講演
2014/07/21 インフォメーション 武田病院グループ
京都での第50回日本循環器予防学会学術総会、第20回日本心臓リハビリテーション学会学術総会の合同開催を兼ねて生活習慣病予防のための「第79回市民公開講座」(日本循環器病予防学会、日本心臓財団など共催、オムロンヘルスケア株式会社など協賛)が平成26年7月21日、京都市左京区の京都市勧業館「みやこめっせ」で開かれ、肥満防止や正しい生活習慣について、市民120人が講演や機器を用いての測定など熱心に取り組みました。
京都大学医学部附属病院臨床研究総合センターEBM推進部の上嶋健治教授が開式にあたり、「狭心症や心筋梗塞などが発症すれば体を動かさないというのは昔話で、現在では積極的に運動をするようになっています。そういった病気を起こさないためにも、普段から正しい生活習慣や運動を心がけてください」と挨拶がありました。
特別講演では、東京医科大学循環器内科主任教授の山科 章先生が座長を務められ、武田病院健診センターの桝田 出所長が、『血管年齢と内臓脂肪を調べて脱メタボ!!~かんたんに動脈硬化と内臓脂肪の程度がわかる2つの検査を受けてみませんか!?~』をテーマに冒頭、内臓脂肪の蓄積によるメタボリック症候群が原因となる糖尿病、脂質異常や高血圧が心臓や血管の病気を引き起こすメカニズムをわかりやすく解説しました。
また、多くの病気、特に生命予後や寝たきりといった、脳や心臓疾患の最大の起因である血管の動脈硬化が起こる状態を動画を示しながら分析、桝田所長は「メタボや動脈硬化などは血管が詰まったり、破れるといった重い病気にならない限り症状が出ません。定期的に健診を受けていただいたり、家庭での血圧測定、歩くのに立ち止まることが多くなったといった足の状態など、自己管理を徹底することと、運動習慣、正しい生活習慣を実践して、健康寿命を保つ努力をしてください」と訴えました。
会場には専用の測定器が置かれ、武田病院グループの看護師や検査技師が検査にあたりました。動脈硬化の程度を測定し、血管のつまりや硬さを調べるABI・PWV検査やインピーダンス法による内臓脂肪量測定検査(DUALSCAN)では、腹囲では判断できない内臓脂肪を測りました。通常の人間ドックではオプション検査となるため、貴重な機会に参加者の皆さんも関心を寄せ、医師への個人相談も積極的に聞いておられました。