第20回「愛のリラクセーションコンサート2013」が開催されました
2013/10/22 レポート 医仁会武田総合病院
■愛のリラクセーション・コンサート2013
琴など和洋の演奏やソプラノの歌声
地域の人たちと患者さんが癒しのとき過ごす
秋の恒例行事として京都市西南部地域の人たちが心待ちしている「愛のリラクゼーション・コンサート2013」(武田病院グループ主催)が10月20日、医仁会武田総合病院リハビリセンターで催されました。
今年で20年目を迎えたコンサートも、当初は妊婦さんのための「マタニティー・コンサート」としてスタート、武田病院グループの武田道子副理事長が「多くの人に音楽に親しみを」との願いから近在の人たちにも参加していただいています。この日はあいにくの雨模様となったものの、お年寄りや子供たち、患者・家族など260人の方にご来場いただきました。
開演に際して、森田陸司武田総合病院院長が、「京都市交響楽団や市民のボランティアの皆さんの支えで20回という節目のコンサートとなりました。親しみやすい音楽にひたっていただき、心の充実によってこれからの日常を健康に送ってくださるよう願っています」とあいさつ。よし笛の普及など教育者でもあるオーボエ奏者の呉山平煥による、軽妙な話術を交えながらの司会でコンサートが幕を開けました。
(左 医仁会武田総合病院 森田陸司 院長)
オープニングの『春の如く』『鳥のように』は、箏(琴)演奏家として国際的に活躍中の福原左和子さんと、初回からのメンバーでもある仙崎和男さんのファゴット、呉山さんのオーボエによる和洋のアンサンブルで、低音と高音の絶妙の調和を、会場いっぱいに響かせました。
ソロピアニストとして世界を活躍舞台にしている西脇小百合さんが、「ショパンのこの曲がなかったら、今の私はなかったかもしれない名曲です」と、『幻想即興曲』をソロで演奏。輝きと深みの歌姫として、内外から絶賛されているソプラノ歌手の西側槙里子さんが大きな拍手のなか登場し、『落葉松(からまつ)』や『帰れソレントへ』といったソプラノの名曲につづいて、『琵琶湖周航の歌』、世界遺産に登録されたことで、この日の曲目に加わった『富士山』など耳なれたメロディーに、参加の皆さんも一緒に口ずさんでいました。
小倉百人一首から由来した曲目や楽器の解説の合間に、呉山さんは友人の染織家が医仁会武田総合病院で入院治療を受けて完治したことや、KBS京都ラジオで放送されていた「武田道子の京おんなミニ・トーク」が『はんなりすこやか京おんな』として出版され、感動して読み終えたエピソードなどを披露。アンコールに応えて、会場の皆さんと『ふるさと』『もみじ』など親しんだ童謡を合唱、演者を代表して西側さんに花束が贈られました。