ボツリヌス療法による脳卒中後の痙縮治療を始めます
2012/09/26 インフォメーション 医仁会武田総合病院
脳卒中の後遺症による身体機能障害の主な障害の一つに「痙縮(けいしゅく)」という症状があります。
「痙縮」とは、筋肉が緊張しすぎてしまう状態で、手の指が握ったまま開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側の方に曲がってしまうなどの症状がみられます。
「痙縮」による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され、日常生活に支障が生じてしまいます。また「痙縮」がリハビリテーションの障害となることもあります。
現在、痙縮の治療には、内服薬、神経ブロック療法、外科的療法、ボツリヌス療法などがありますが、患者さんの病態など考慮して、これらの治療法とリハビリテーションを組み合わせて行われています。
医仁会武田総合病院では、従来、片側顔面けいれんや眼瞼けいれんなどの治療法としてボツリヌス療法を行ってまいりましたが、平成24年10月1日より「ボツリヌス療法による脳卒中後の痙縮治療」を開始いたします。
「ボツリヌス療法による脳卒中後の痙縮治療」をご希望の患者さんは、神経筋クリニック(火・金曜日、担当医:神経内科小島部長)を受診し、ボツリヌス療法の適応の有無を確認させていただきます。なお受診については、病院代表電話(075-572-6331)までお問い合わせ下さい。