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Iru miru 健康通信 百万遍クリニック 院長 重富 博之 「骨粗鬆症」

2022/05/20 メディア 武田病院グループ


※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点でのものであり、現在は変わっている可能性があります。


整形外科 重富博之部長01_採用.jpg百万遍クリニック 院長 重富 博之 「骨粗鬆症」

 骨密度って?

 骨密度とは、単位面積あたりの骨量のことで、骨の強さを表す指標です。骨のもととなっているカルシウムなどのミネラル成分が、骨にどのくらい詰まっているかを示しています。骨密度が高いほど骨に隙間がなく、丈夫ということになります。その密度を調べる方法が、骨密度測定です。若い世代(20~44歳)の平均骨密度を100%として比較し、現在の骨密度が何%かを測定します。

 どうやって測るの?

 骨密度測定の方法は超音波を用いる方法とX線を用いる方法の大きく2つに分けられます。超音波法は、かかとに超音波を当てて、骨の中を通り抜ける速度で骨密度を測定します。所要時間は1~2分で短いのが特徴です。放射線を使用しないため、妊娠中または妊娠の可能性がある方でも検査できます。しかし骨折する頻度が高い腰の骨や大腿骨で測定しませんので、少し信頼度が下がります。DXA(デキサ)法は、エネルギーの低い2種類のX線を使う測定方法です。測定する際は、ベッドに横になるか、機器に測定部位を入れ、ごく微量のX線を使用します。骨を通過できなかったX線の量から、詳細な骨密度が割り出されます。測定時間は部位によって異なり、10~15分ほどです。近年これらの検査以外に新しく超音波の骨密度測定器が開発されました。

 新しい測定法って?

 REMS法(Radiofrequency Echographic Multi-Spectrometry)は2017年に超音波による腰椎、大腿骨の骨密度測定器として開発され市場に投入され、日本では2020年から発売が開始されました。特徴はX線を使わないので被爆しません。また比較的小さな装置なので専用設備は不要です。通常のベットの上でも検査することが可能です。加齢による脊椎変形の強い方や妊娠の可能性がある方も検査可能です。FRAX骨折リスク評価ツールを搭載しているので10年後の骨折リスクを評価できます。当院では5月初旬からこのREMS法による骨密度測定器を導入し運用を開始しました。骨密度、気になっているけれど被爆するのが気になると思われる方は気軽に受診してください。