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「電力データを活用した高齢者の見守り」武田総合病院とグリッドデータバンク・ラボが共同実証実験を実施

2021/12/15 インフォメーション 医仁会武田総合病院

医療法人医仁会武田総合病院(所在地:京都府京都市、理事長:武田隆久、以下「武田総合病院」)と電力データを活用した社会課題解決や産業の発展を目指すグリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合(所在地:東京都千代田区、代表職務執行者:三野 治紀、以下「グリッドデータバンク・ラボ」)は、電力データを活用した高齢者の見守りサービスの実現に向けた実証実験(以下「本実証実験」)を実施しました。

本実証実験は、スマートメーター※から取得した30分単位の電力使用量を分析することで生活リズムの違いを把握し、高齢者の見守りサービスに活用できないか検証しました。電力データを活用した見守りサービスは『設置済のスマートメーターを活用するため、新たな機器設置コストが不要』 『カメラやセンサー等による家への立ち入り設置や、メンテナンス、監視感がない』 『利用中はアラートがあがった時のみ安否確認に応えるだけのため、本人の操作負担が少ない』といったメリットが期待されます。


具体的には、武田総合病院が担う地域包括支援センター及び居宅介護支援事業所のモニターさまの実際の入退院の情報を基に『入院するレベルの体調不良となる事象』と『自宅で倒れた事象』をそれぞれ異常として定義し、電力使用量を分析することによって異常を検知できるのか検証しました。検証の結果、双方の事象について推定精度約82%で異常検知を期待でき、正常時に異常と判定してしまう誤検知は8%程度に抑えられる可能性があることを確認致しました。

本実証において、武田総合病院の三森経世院長は「これまでは病院を退院すると在宅患者さんの生活習慣を知る方法がなかったが、スマートメーターで地域全体の見守りができれば、早期発見早期治療につなげることが期待でき画期的。また行政や介護保険サービスなどの支援機関との連携で慢性疾患のモニタリングや認知症やフレイルの予防など顔の見える地域包括ケアシステムの発展が期待でき、今後は地元自治体との連携を進めたい」と述べています。

<実証実験の内容>

ikorennkei20211215.jpgのサムネイル画像

■モニター対象人数:29名
■モニター年代分布:60代~90代
■分析に利用した電力データ期間:2019年11月~2020年11月
・30分毎の電力使用量を含む電力データは、モニターさまの同意を得た上で使用させていただいております。

武田総合病院およびグリッドデータバンク・ラボは、本実証実験で得られた結果を活用し、電力データを活用した高齢者の見守りサービスを実現し、送配電事業者の設置するスマートメーターのデータを使用することで全国大での提供が可能となることから、幅広く社会課題の解決に向けて引き続き取り組んでまいります。

※スマートメーター:通信機能搭載式のデジタル型電力量計で30分単位の電力使用量を取得することが可能。国の「エネルギー基本計画」に基づき、2024 年度までに日本全国の事業所や世帯への導入完了を予定している。

 

【会社概要】
■武田総合病院
病院名:医療法人医仁会武田総合病院
代表者:理事長 武田 隆久
所在地:京都府京都市伏見区石田森南町28番地の1
病院概要:京都府内で医療・保健・福祉(介護)の各事業を総合的に展開するグループ
公式サイト https://www.takedahp.or.jp/ijinkai/outline/

■グリッドデータバンク・ラボ
事業組合名 :グリッドデータバンク・ラボ 有限責任事業組合
代表者:代表職務執行者 三野 治紀
所在地:東京都千代田区一番町13-1 新半蔵門ビル1階
資本金:9.68億円
設立日:2018年11月15日
公式サイト:https://www.gdb-lab.jp/

<問い合わせ先>
医療法人医仁会武田総合病院
E-mail: ikou@takedahp.or.jp

グリッドデータバンク・ラボ有限責任事業組合
E-mail: support@gdb-lab.jp


ニュースリリース(PDF

武田総合病院 医工連携推進室
https://www.takedahp.or.jp/ijinkai/effort/ikorenkei/