人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee システム」を京都で初めて導入しました
2021/08/21 インフォメーション 宇治武田病院
当院では、より精度の高い人工膝関節置換術を実現するため、京都府立医科大学整形外科教室の協力により、令和3年9月より最新の人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee(ロザ・ニー)システム」(米国Zimmerbiomet 社製)を京都府で初めて導入しました。
ROSA とは |
ROSA KneeはRObotic Surgical Assistantの略で人工膝関節置換術にて執刀医のサポートを行う手術支援ロボットです。
六軸多関節ロボットアームと光学カメラユニットに分かれており、膝の位置を正確に把握し、人工膝関節を置換するための骨切り量を0.5mm単位、0.5°単位といった細かい微調整での設定が可能となります。
「ROSA Knee システム」活用のメリット |
○ より正確に、より安定した手術を実現
従来は、執刀医の経験や技術により感覚的に行っていたことが数値化できるため、熟練度の差に関わらず良好な結果が期待できます。手術前の計画だけではなく、手術中にリアルタイムでの計画変更も可能なため患者さん一人ひとりに対して柔軟に対応できるシステムです。
○ 術後のQOL(生活の質)が向上
人工関節置換術の手術件数は年々増えており、この手術にいたるまでの患者さんは持続的な痛みに悩まされています。精度が担保された手術支援ロボットの活用によって、合併症や患者さんの体にかかる負担も少ないことから術後の満足度も向上し、また人工膝関節の長期耐用性も期待されます。
○ 保険適用で安心
ROSA Knee システムは保険適用で治療が受けられます。手術の適応については、医師の診断が必要です。
人工関節手術支援ロボット「ROSA Knee システム」 |