DNR指示と医療倫理についての研修会を行いました
2017/05/02 インフォメーション 宮津武田病院
当院では、入院時に医師が急変時の対応確認をしていますが、H28年度の看護研究により、家族の思いや、医療従事者それぞれのDNRについての捉え方に相違があることが分かり、また、急変時の指示書の不明確であることなどが浮き彫りとなりました。そこで、その原因を改善する為に、今年度の取り組みとして、DNRの基本指針、指示書の詳細化などを目標に挙げています。病院という組織では様々な医療専門職が協働しており、それぞれの共通した概念として医療倫理が根底になければ、患者さんやその家族の満足してもらえる看取りはできないと考え、グループ病院である、稲荷山武田病院の緩和ケア認定看護師、野口幸子さんを講師に迎え研修を実施しました。研修では、DNARとは何か再認識するとともに、患者さんの意思決定を支援するには、情報を開示し、医師、看護師、家族、本人が話し合いをする事が大切で、状態に応じて何度も繰り返す事が必要だと学びました。また、患者さんや家族と良好なコミュニケーションをとり、思いを知ることの大切さを学び、今後の指針に話し合いを行うこと。患者さんの意思を尊重することなどが必要であると実感しました。今回の研修を基礎に今後も患者さんや家族に満足してもられる医療を提供できるよう努力をしていきます。