当病棟では、季節ごとの行事で、ナースステーションや壁などに飾り付けを行っています。七夕の日には病棟に笹が飾られ、患者さんやご家族さんが思いの丈を短冊に綴られました。

ある患者さんとの一場面。普段車椅子に移乗するのを拒否される患者さんに、『七夕の飾りを見に行きましょう。』と声を掛けると『はい。』と即答され、笹飾りの場所まで案内しました。寡黙な患者さんですが、願い事は『退院したい。』と一言。手を震わせながらもなんとか力を振り絞り『たいいん』と書かれました。その4文字の言葉に込められた思いが私の心に刻み込まれ、とても印象深かったです。『早く退院できるよう一緒に頑張りましょう』と、患者さんの手を支えながら短冊を笹に取り付けました。

その人らしい人生や生活が送れるよう、私たち看護師はしっかり支援していかなければと、更に決意させてもらったそんな一場面でした。

私自身、外来から病棟へ異動となり、4か月が経ち、久しぶりの病棟勤務に戸惑いがありましたが、今では病棟看護の楽しさが思い起こされ、実感が湧いてきた感じです。看護師として、自分自身の知識・看護の幅を更に広げ、スキルアップしていきたいと思います。

　　

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