私が入職したころは、30代後半が「若いねー」と言われる、看護職員の構成（平均年齢53.2歳）でした。その後、徐々に平均年齢は下がっていたのですが、今年４月には多くの新人看護師を迎え、平均年齢は40.5歳と一気に若返りました。近隣看護学校の臨地実習を２年前から受け入れ、それが新人採用につながったのです。

課題となったのは受け入れの体制です。これまでは他院で経験を積んだ看護師の入職が多かったため教育はOJTが中心です。従来の新人教育プランに不安を感じ、「しっかりとした知識や技術を身に付けられる」「どの看護職員も同じ指導ができる」よう、マニュアル改定と教育環境の基盤づくりに奔走しました。また、中堅層にとって新人看護師の入職は、『教えるための再学習』ができる良い機会です。“指導者として恥ずかしくないように” との意識が、より良い看護・接遇につながっているように思います。

病院に新しい風が入り、それが看護ケアに活かされることはとても良いことだと実感しています。「宮津武田いいね♡」と言ってもらえるよう、病院職員皆で成長したいと思います。

宮津武田病院   看護部   統括師長   籔田 朱実