ナーシングメッセージ

患者の思いをつなぐ看護

当院の地域医療連携室では、地域の医療・介護の力を最大限に活かせる風通しの良い関係づくりを通じ、患者さんお一人おひとりが「その人らしい」暮らしを継続できるよう日々努力を行っています。

横行結腸癌により人工肛門を造設されたBさんは、良好な経過 で一昨年末に退院されました。
ご自宅に戻られてからは、外来での化学療法のために通院を続けられ、私たちは訪問看護師さんや担当ケアマネジャーさんと連携をとりながら、在宅療養を支えました。時に、訪問看護師さんから皮膚トラブルや化学療法の副作用についての連絡がありましたが、その都度、当院のがん性疼痛認定看護師やがん化学療法認定看護師、外来看護師が協力してサポートすることで、Bさんのご自宅での暮らしは1年7ヵ月の間、続けられたのです。 

その後、高熱により再入院となりました。それでもBさんは私たちに「化学療法を継続し治療を諦めたくない。最期は自宅で迎えたい」とご自宅で治療を続けたいとの強い思いを語られました。 
「この願いを何とか実現したい!」。私たちはさっそく多職種による合同カンファレンスでこの思いを共有しました。そして、Bさんの退院に向け、訪問診療・往診に対応できる在宅医の先生と新たに連携し、介護用ベッドの手配など受け入れの環境づくりを行いました。 
こうして退院することができたBさんは、同居しているお孫さんと一緒にお風呂に入るなどとても穏やかに過ごされました。そして、ご家族に見守られるなかご自宅で最期を迎えられたのです。ご家族からは、自宅で最期を迎えることができたことへの感謝の気持ちを伝えていただきました。

地域医療連携室 看護師

大山 京美

たけだ通信116号より(たけだ通信をみる

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