ナーシングメッセージ

自分の看護を他者を伝えるには

脳卒中は再発率の高い疾患です。私は脳神経外科・神経内科の病棟に配属になり、患者さんの多くが脳卒中の再入院であることを知りました。ポートフォリオを行うにあたり、自分のめざす看護を考えました。脳卒中のケアは、急変や悪化ではなくまずは予防が大切と思い、今の自分にできる看護として脳卒中の再発を減らすための関わりを学びたいと考えました。ポートフォリオを始めるうちに、標準的な予防策ではなく、もっと患者さんに実践してもらえるような再発予防方法を学びたいと考えるようになりました。実際に患者さんと関わる中で無理なくできる予防法は何なのかを一緒に考えることができ、自分のやりたかったことはこれだと感じることができました。

また、ポートフォリオではプレゼン力も必要とされ、発表したい内容を一枚の模造紙にまとめることも私にとっては苦労する作業の一つでした。先輩方から、簡潔でよいとか、この部分を強調できるようになどたくさんのアドバイスをもらい完成させました。

ポートフォリオを通じて、個別性に合わせた生活指導を行う際には患者さんと一緒に無理なくできる方法を考えることが重要である
と学びました。生活指導のみでなく、患者さんとしっかり話し、一緒に考える事をもっと大切にしたいと思います。一緒に考える中で、ご本人が、自分のできることや可能性を自分で見つけられるような関わりのできる看護を目指していきたいと考えます。

医仁会武田総合病院 看護師 3SW病棟

山本 明香 

たけだ通信116号より(たけだ通信をみる

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