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リウマチブログ

2019/07/25レポート

リウマチの治療評価には「患者の主観」をこれまで以上に重視

こんにちは、益田です。

EULAR2019での発表をみての感想ですが、リウマチの治療評価(薬がきいているかどうか)に、これまで以上に痛みや疲労感といった患者さんの主観的評価を重視する傾向になってきているようです。PatientReportedOutcome(患者報告アウトカム;PRO)といって、リウマチ治療の進歩にもかかわらず残存する倦怠感・関節に限らない痛み・朝のこわばりといった主観的な症状・訴えへの評価のことを言います。しばしば、医師の評価(腫れや圧痛のある関節の数、炎症反応など)が改善していても、患者の評価(VASなど)する改善とのずれを生じている場合があり、こういった残存する症状や訴えが原因と考えられています。

もちろんそもそも主観的であるPROの評価方法・基準自体は様々で難しいのですが、要は待合室で診察をまっていただいている間に記入していただく日常生活への影響の評価・満足度などを患者さんにも積極的に評価いただいて、そのことで医療側もまた患者さん側もリウマチ治療に参加し治療方針の意思決定をしていく、患者さんの治療への満足度を満たす、など医療の質の向上を図れる可能性があるということです。医師や看護師などの医療側がうまく患者さんの訴えを聞き取っていけばよいのでしょうが、なかなか限られた時間でコミュニケーションが限られる場合も多いと思います。

当院のリウマチ患者さんには診察前にiPad入力をお願いしています。毎回で「同じやん・・・」と面倒くさがられるかもしれませんが、医師は日常生活でどんな不具合であるか、患者さんの感じる体調・痛みはどうかなど診察前に確認することが可能です。

そういえばiPadの仕様が新しくなりました。記入でわかりにくい点があれば遠慮なくスタッフにお聞きください。

Ipad3.jpgipad4.jpg

 

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