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リウマチブログ

2019/06/05レポート

関節エコーの研修会に参加して

 こんにちは。益田です。

 5月19日に東京で、関節エコー(超音波)のアドバンスコース研修会に参加してきました。スペインからProf.Ingrid Moller,David Bong,Esperanza Naredoの有名な教授陣が講義・ハンズオン(実習)・ディスカッションで、一日英語で疲れましたがとても勉強になりました。関節やまわりの組織をエコーでみることは、リウマチ科や整形外科医においてはいまや必須の身につけるべき技術になってきています。この日は肩・肘・膝についての詳しい超音波解剖学、そして超音波による病態診断について学びました。リウマチの診断だけでなく、患者さんの痛みについてどこが問題なのかエコーで細かく探っていくことの重要性を教わりました。リウマチ診療の現場では、もちろん触診などで診察・評価していくことがまずは大事ですが、関節エコーというツールを得て、診断・治療効果の評価・寛解の判断など、診療精度が高められていると思います。関節リウマチだけでなく、乾癬性関節炎、結晶性関節炎、リウマチ性多発筋痛症など、鑑別診断にも関節エコーは有用です。

 当科では、診察室で医師による関節エコーが可能ですが、十分な学識・経験をもつ日本リウマチ学会の登録ソノグラファー(技師)が2人もおり、初診の際や、病気のフォローアップの際にエコー室で詳しく検査してもらっています。医師との画像検討会も定期的に行っており、互いの連携・技術向上を図っています。

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