お知らせNews
平成30年10月に 常設型認知症カフェ カフェほうおうで伊藤俊彦さん、元子さんと共に活動がはじまった 「オレンジドアノックノックれもん」。
(伊藤俊彦さん)
私がアルツハイマー型認知症と診断されてから11年が経過しましたが、今私がお伝えしたいのは、先の自分に「不安を持たない」ことが、この病気の進行抑制に繋がるのではないかということです。そして、私がこの思いに辿りついたのは、認知症の診断を受けてから約一年後に出会う事が出来た同じ病を持つ「仲間」(先輩)たちが教えてくれたからです。前を歩む彼らは、私に様々な姿で、多くのことを遺してくれました。
それらを、後に続く方々に伝える「場」の意義は大きいと思っています。そしてその「場」には、多種多様な当事者の「想い」を客観的、専門的に整理整頓してくれる専門職の存在が不可欠と思っています。
ここに来ると、様々な「仲間」に出会うことが出来て、伝え合いながら、後へ次々と繋がって行くことを、私は願っています。
(伊藤元子さん)
私は夫とともに「オレンジドアノックノックれもん」に関わって、いろいろな当事者・ご家族の方々にお会いして来ました。開設当初は、認知症の診断を受けて間もない方々がここを訪れて、今も元気に過ごしている夫のことを知って戴くことで充分思っていました。
開設から四年半が経過した今、この間を顧みますと、お会い出来た多くの当事者・ご家族が語られた「言葉」から、私たちはたくさん賜物を戴き、私たちの方が励まされて来たことを感じています。
これからも、多くの当事者・家族がここに繋がって、「それぞれの認知症の歩み」のために、役立つ「場」であり続けることを祈念しています。
伊藤さんご夫婦の想いを重ねながら、認知症当事者の相談窓口(出会いの窓口)として月2回のペースであり続け、先日その開催は100回を数えました。
「相談窓口」 というよりは、
「認知症当事者同士が早い段階で出会い、集うことのできる場」としてのイメージが深まってきており、今年度チラシも一新して、其の雰囲気が少しでも伝わり、足を運んでもらうきっかけになればと考えております。
そして、この場での出会いや会話が今後の暮らしの何かヒントになればと願っております。
明日に迫りました、101回目のオレンジドアノックノックれもんでは、若年性認知症と診断されてからも、パートナーやマネージャーさん等素敵な仲間の支えのもとに音楽活動を続けてこられている Michiyo&オイワ さんをゲストとしてお招きし、今までのオレンジドアを振り返るとともに、ともに音楽を通じて交流できる機会になればと考えております。
皆さまどうぞお気軽に足を運んでください。