ナーシングメッセージ

記武田病院グループ 看護部人材交流研修がスタートしました!/ 「たけだ通信」No.110より

 副看護部長連絡会では、2013年度より、グループ内での人材交流の促進について検討を重ね、3つのラダー領域において人材交流キャリアアップ研修を企画しました。

①チーフマネジメント『中間管理者として、もっと視野を広げてマネジメントができるようになりたい』 
②スペシャリスト『スペシャリストナースの活動を経験してみよう』 
③ジェネラリスト『継続看護を積極的に進めるために他の病院の看護を知りたい』などです。

 2015年度は、康生会武田病院、医仁会武田総合病院、十条武田リハビリテーション病院、宇治武田病院の4病院から8名の主任看護師が参加しました。主任としての役割を再認識し、主体的に行動できる。他施設での実践を通して、自己・部署の課題を明確にし、解決・改善に取り組むことを目的・目標としました。 
 各施設の副看護部長は研修前後に面談し、個々の目的が達成できるようにサポートしました。 
 2016年1月30日に4病院以外の主任看護師も参加し、人材交流研修実践報告会を開催し、①接遇の向上 ②師長との連携を強める ③働きやすい職場づくりなどについて活発な意見が交わされました。 
 武田病院グループでは、保健・医療・福祉のトータルケアを学ぶことができます。このスケールメリットを活かした人材交流・人材活用を目的に、看護管理者会において「武田病院グループ看護部人材育成システム」(図)が構築され、今年度から運用されます。 
 副看護部長連絡会では、更に人材交流キャリアアップ研修を支援し、人材育成に努めていきたいと考えています。

宇治武田病院 
副看護部長
立木 三千代

研修に参加して

 今回、私は康生会武田病院で10月1日~14日迄、9日間の研修をさせて頂きました。この研修は他施設での看護管理の実際を通して、中間管理者の役割を学ぶことを目的に参加しました。 
 研修中、特に印象に残ったのは、多職種カンファレンスと接遇でした。多職種カンファレンスでは、アサーティブコミュニケーションを実践するよう指導し、継続していくこと、カンファレンスの際は患者さん、ご家族の代弁者となる、看護師が多職種との調整役となることを再認識しました。接遇では、自らが役割モデルとなり、スタッフが意識して取り組める職場風土を作ることや啓発活動を実践することが大切であると学びました。 
 今回のキャリアアップ研修に参加したことで、お互いの施設の強みや課題を見出すことができました。また、実践報告会でのグループワークでは、意見交換を通して、自己の役割を深く考える機会となりました。 
 今後は、日々の看護管理実践の場面で概念化シートを活用し、自分の考えを整理しながら、スタッフに「看護」を語ることができる管理者になっていきたいと考えます。
医仁会武田総合病院3N病棟
副看護師長
本井 智恵子
研修に参加して

研修を受け入れて

研修前の面談では研修目的や実践したい内容を具体的に確認しました。その際、参加者から緊張が伝わってきたため、研修受け入れ病棟の主任と会ってもらい、少しでも気持ちを楽にして来てもらえるように配慮しました。 
 当日は、病棟スタッフ全員で研修受け入れの準備を進めてくれました。研修参加者からは、自分の名前の入ったマグネットが作られていたり、メンバー表に名前が入っていたりと、「病棟全体で受け入れる環境をつくっていてくれたことが嬉しかった」という言葉を聞く事ができました。 
 研修後の振り返りでは、当院が積極的に取り組んできた入院から退院を見据えた多職種カンファレンスや、職種を超えて挨拶ができているという良い意見を頂き、改めて自分の病院の強みを感じ、さらに強化していきたいと思いました。 
 また、研修を通して記録など、互いの施設の課題が明確となったことで、共有すべきことが多いことを知り、施設間での情報交換・情報共有が必要であることを痛感しました。 
 今後、人材交流研修をグループ全体で運用することで、個々のキャリアアップと共に看護の質向上に繋げられる「人材育成システム」として確立していきたいと思います。

康生会武田病院
副看護部長
出野 幸子

研修を受け入れて

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