やりがいを持って楽しく仕事をするためには、職場の人間関係の構築はとても重要です。武田病院グループでは情報の共有や交流がスムーズに行われる体制づくりを徹底しています。また、一人で抱え込まないよう誰とでも気軽に相談できる雰囲気づくりを心がけています。
入職3年目でチューターとなった岡野綾夏さんに教育体制や職場について聞きました。
episode 01
看護師を目指したきっかけ
について
教えてください。
看護師になろうと思ったのは高校生の時です。母親が看護師だったので、気がついたら自然に目指していました。母親からは「大変だよ」と言われていましたが、大変な仕事でありながら、生き生きと働いている母の姿を見て育ったので、全く抵抗はありませんでした。
中学や高校時代、勉強はそれほど好きな方ではなかったので、卒業後もずっと勉強をしなければいけないということに不安はありました。大学に入って看護の勉強を始めたら、自分が知らなかっただけで、医療や看護に関して興味を持てる部分がいっぱいあることがわかり、だんだん勉強が楽しいと思えるようになりました。患者さんと関わるようになってからは勉強してきたことが活かせていると実感する場面も多く、そして臨床だからこそ学べることもたくさんあり、大変充実しています。
episode 02
康生会 武田病院に就職した
きっかけ・決め手は何ですか?
学生時代、実習先として武田病院に行く機会が多かったので、入職する前から院内の雰囲気はよく知っていました。実をいうと、実習の前、先入観として看護師さんは患者さんに対して上から目線であるとか、冷たそうなイメージがありました。しかし武田病院の実習では、指導していただいた看護師の先輩方が忙しいにも関わらず、患者さん本位の状況に即した看護計画を一緒に考えてくださいました。そういう看護師さんがいるということに感動し、大変印象に残る実習でした。患者さんに温かく接しておられる先輩方の姿を見て、私もこんな看護を目指したいと思い、実習中から「この病院で働きたい」という思いが高まりました。
episode 03
今、働いている職場について
教えてください。
この病院に入職するまでは、女性の多い職場は人間関係が複雑そうで、正直少し心配していました。最初に配属された外科病棟は患者さんの入退院の入れ替わりが激しく、いつも慌ただしくしていますが、職員同士の雰囲気はとても良く、苦手な先輩や怖くて話しづらい先輩が一人もいないことに驚きました。看護師としても働く社会人としても尊敬できる先輩方に囲まれ、とても恵まれた環境で働かせていただいています。入職したばかりの頃、慣れなくて患者さんのことをちゃんと見ることができなかったり、患者さんの立場を理解して対応していなかったりすることもありました。そういう時は先輩方もしっかり見ておられて、すかさず注意や指導をしていただきました。忙しい中でも患者さんに対して常に配慮の気持ちを忘れない、自分もそういう看護師になりたいと思っていますので、指導されたことをとてもありがたく受け止めています。
episode 04
教育の体制について教えてください。
教育では、新人ナースにはまず5年目の指導者がいて、それとは別に「メンタルヘルスケア」プラス「技術的なこと」が相談できるチューターが付きます。年齢の近い先輩看護師がチューターとして入っているので、気軽に相談しやすいです。それ以外にも先輩とペアになって動きます。チューターは3年目の看護師が担当するので、私も今年からチューターになりました。新人ナースの指導については、自分が入職1年目の時に困ったことを思い出しながら、自分の経験を踏まえて先輩の立場で指導しています。
月に1、2回の頻度で全体会があり、病棟の新人ナースの進み具合を全員で把握できるようになっています。私も今年で3年目になりましたが、後輩に教えるのはまだあまり自信がありませんが、指導者になるための研修を受けています。新人ナースが看護技術をどこまで経験したか進み具合がわかるように、進捗状況の資料が配布されたり、病棟に貼り出され、見える化されています。周りが声を掛けて新人ナースでも働きやすい環境づくりを常に心がけています。
episode 05
教育に関して心に残っている
エピソードを教えてください。
新人ナースの頃の経験ですが、検査前の患者さんに我慢してもらわなければいけないことがありました。1年目のことでしたので、医師の指示は絶対だと思い込んでいて、患者さんにはいつも通り我慢するようにお願いしていました。しかし、患者さんがあまりに辛そうなのでチューターの先輩に相談したところ、患者さんの状態を見て先生に確認していただくことができました。それにより患者さんには不快感なく検査を受けていただけました。新人の時は医師から言われたことは絶対に守らなければいけないと頑なに思ってしまいがちなのですが、患者さん一人ひとりの身になって臨機応変に対応することが大切だということを学びました。
episode 06
日々の看護で大切にしていることを教えてください。
私の所属が外科なので、大きな手術をする患者さんがたくさん入院されます。毎日、手術を受ける何人もの患者さんに対応していると、段々と流れ作業みたいに患者さんに対応してしまっていると感じることがあります。個々の患者さんからすると、手術を受けることは人生において、何度も経験することではない大きな出来事で、不安な気持ちでいっぱいだと思うので、常に患者さんの気持ちに寄り添った看護ができるように、初心に立ち返ることを忘れずにいたいと思っています。
episode 07
今後どんなキャリア
を歩んでいきたいですか。
今、在籍している外科の急性期のことをもっと勉強して活躍できるようになりたいと思っています。救急医療にも興味があります。専門性を高めて重症度が高い患者さんにも、適切な看護ができるようにキャリアを積み上げていきたいと考えています。希望すればグループ内で異動ができると聞いているので、ある程度納得がいくまで学ぶことができたら、慢性期や訪問看護も学習・実践の視野に入れてみたいです。
episode 08
武田病院グループに
就職を考えている学生さんに
メッセージをお願いします。