加茂の里では、昨年度から自立支援介護を重点的に取り組んでいます。

入所された時、車椅子を使用しADL全介助だった利用者さんとも取り組んでいます。

水分ケア、排泄ケア、運動の視点で、毎週1回、多職種でカンファレンスを実施し、少しずつケアの内容を変更しています。

毎日、介護職員が、食事や水分摂取の促し、ファイバーの摂取の促し、歩行でのトイレ誘導などの支援を実施しています。

今ではお食事は、お声掛けで、箸やスプーンを使って召し上がるようになりました。
トイレで排泄も練習中です。そのうち1回は、歩行器で歩かれています。

リハビリでは、多職種より先に、歩行練習を開始しました。
歩行器を選定し、練習を重ね、生活の中で、介護職員と歩いてもらえるようになりました。
始めはななかな立てなかったので、介護職員に立ち上がりやすい方法をお伝えしました。毎日生活の中で歩かれ、今では、片手の支持物でも、すっと立てるようになり、おしゃべりしながらニコニコと歩かれています。リハビリでは、トイレで便をきばる練習も実施しています。

ご本人さんもとっても楽しそうにされていて、以前よりたくさんおしゃべりして、笑顔も増えました。
ご家族さんも、大変喜ばれています。
職員も、利用者さんができることが増えていることをうれしく思っています。そして、ご家族さんが喜んでくださっていることもうれしくて、さらにモチベーションも上がります。

これからもみんなでそんな支援を積み重ねられたらと思います。

武田病院福祉施設では、これから3年間、自立支援介護の理論を多職種で学び、
とりくみを実施していきます。