毎日のちょっとした運動で、皆様の健康な生活をサポートいたします。 さあ、生き生きライフを目指して、体を動かしましょう!
※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。
高齢者の要介護予防には、転倒や認知機能低下などを予防する運動が必要です。しかし多くの方は、普段から腰痛や肩凝り等を感じ、ご自身で運動を制限したり、運動ができず「年だし仕方ない」という声も聞きます。
体の痛みや凝りは、人によってさまざまな原因がありますが、「姿勢」からくることも少なくありません。崩れた姿勢は、体の中心部である「骨盤」にあらわれます。
大きく分けると「骨盤前傾型」と「骨盤後傾型」の2つのタイプがあり、簡易的に確認する方法があります(図1)。
正しい姿勢の時、骨盤の前面から膝の下へと延びている太ももの前(大腿四頭筋)の筋肉が骨盤を前にひっぱり、骨盤の後面から膝の裏へと延びている太ももの後ろ(ハムストリングス)の筋肉が骨盤を後ろにひっぱり前後でバランスをとることで骨盤を正しい位置に保っています。
「骨盤前傾型」は、大腿四頭筋がハムストリングスより緊張し、骨盤が前に引っ張られている状態です。「骨盤後傾型」は、ハムストリングスが大腿四頭筋より緊張し、骨盤が後ろに引っ張られている状態です。筋肉の緊張状態は筋肉が強すぎる、逆に使わず硬縮した状態でもあらわれます。
いずれの状態でも骨盤を正しい位置にするには、緊張している筋肉を伸ばす(ストレッチ)必要があります。今回はそのストレッチの方法をご紹介します(図2・3)。
京都市下京区地域介護予防推進センター
健康運動指導士
梶河 香織
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