181 新型コロナウイルス感染症とロシアのウクライナ侵攻のニュースに明け暮れた2022(令和4)年度は、武田病院グループに所属する私たちにも大変厳しい1年で、それぞれの部門でそれぞれの苦難と闘いながらの日々でした。その1年間の業績を年報にまとめる作業の2023年度前半は、コロナ感染症が2類から5類に変更され、少し余裕のある日々が過ごせるかと思いきや、例年以上に猛暑酷暑に加え、各地で激しい降雨の被害も報道され、自然災害との戦いも一段と試練です。 さて、年報作成に当たって、各部署からの原稿・資料の収集は、それぞれの担当者の日頃の整理整頓の成果が発揮され、比較的速やかに達成できました。また、著書執筆業績部門に関してですが、英語論文は本来 年、巻、頁(はじめとおわり)を記載するのが一般的ですが、ページ情報が無い場合はそれを必須とせず、それに代わる文書情報として、インターネット上のデジタルデータに対して恒久的に付与される固有識別子 DOI("Digital Object Identifier"の略)の情報を、今回から採用することとしました。 昨年度から完全にペーパーレス化した武田病院グループ年報は、編集段階では、従来のようにパラパラとページをめくっての、ページ全体を一瞬で見渡せるスピード感が失われ、かなりもどかしい思いをするのですが、いざ出来上がってしまうと、デジタルブックをWeb上で閲覧でき、医局でも自宅でも、あるいは出張先でも、パソコン、スマホさえ有ればどこでも開いて読めるかなり身近な存在になりました。ページをめくる音もサッサッ!と耳に心地よく聞こえ、新しい時代の訪れです。これからも色々試行錯誤しながら、引き続き編集に工夫を凝らしていきたいと思っています。令和5年9月武田病院グループ年報編集委員会 委員長 東 義人編 集 後 記
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