外国人受け入れと帰国支援
- 2019.11.26
- 思いやりの看護
集中治療室救急室を担当している看護師長の渡邉です。
京都は世界規模でも有数の観光地で、国内においても外国人観光客が最も多い地域となっています。当院は京都駅の隣に立地し救急告示病院とJMIP(外国人受け入れ医療機関認証制度)を取得しており、多くの外国人患者様が来院します。
今回、70歳代のイギリス人男性が受診のために病院に来られたのですが受付に辿り着く前に心肺停止となり、院内の救急チームで蘇生を行いました。
患者様は心拍再開後、集中治療室で低体温療法と全身管理を行い、14日後に一般病床に移動となりました。奥様は悲嘆の中、「国に連れて帰りたい」と何度も訴え、患者様の病状に一喜一憂する毎日でした。私達は、患者様や奥様のストレスや不安が少しでも緩和されるように、面会時間を確保し面会時には医師と看護師で状況を伝え、時には国際医療支援室の協力も得ながら蜜に関わるようにしました。
そして、帰国の日を迎えました。入院から34日目です。
この日を迎えるために主治医・看護師・医事部・国際医療支援室・大使館・旅行保険会社と連絡を取り合い、それぞれが、なすべき役割を発揮することができました。
当日は、イギリスからフライトドクターとフライトナースが着てくださり、患者様の引継ぎと挨拶を交わされ救急車で関西国際空港まで搬送し、ジェット機で帰国となりました。
スタッフから、本当に良かったと歓喜の声が上がりました。まさに、チーム医療が実現した感動の時間でした。帰国後も患者様の更なる回復を祈念いたします。
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