01.近年増加する尿路結石症のお話

Q.尿路結石症って?

腎臓、尿管、膀胱、尿道の尿の通り道をまとめて「尿路」と言います。尿にはカルシウムやシュウ酸が含まれており、これらが「濃く」なり結晶化することで結石ができるのが尿路結石症で、近年、老若男女問わず増加傾向にあります。原因には、水分摂取量が少ないことや、食生活の欧米化など、さまざまなものが挙げられています。

 

Q.どんな症状?

主な症状は、背中から腰にかけての激痛で、血尿を伴うことがあります。また、排尿時の下腹部の違和感、頻尿などが起こることもあります。

 

Q.診断は?

画像検査である腹部エコー腹部レントゲンCTで結石を確認することで診断します。画像検査で、どこにあるのか、大きさはどれぐらいか、硬さはどれくらいかの情報を得て、治療方針を検討します。

 

Q.治療方法は?

結石が小さければ経過観察、症状あれば、内服薬で自然排石を目指します。結石が大きい場合は外科的治療が必要となります。外科的治療には、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)経尿道的腎尿管破石術(TUL)経皮的腎尿管破石術(PNL)などがあり、結石の大きさで適切な選択をします。

 

次回、尿路結石の治療方法について、

詳しくお話いたします。