麻酔科専門研修プログラム

麻酔科専門医とは

手術治療は現代医療において欠くことの出来ない治療法で大変大きなウエイトを占めています。この手術治療を可能にしているのが麻酔であり、現在医療の根底を支える基幹技術といえます。

手術は計画的に生体に加えられる過大な侵襲であり生身の状態で行うことは不可能です。麻酔は意識、呼吸、循環といった生体の持つ恒常性に直接介入することによってそれを可能ならしめるものであり、その実施には生理学、薬理学、生化学等の深い知識と高度な技術を必要とします。麻酔科専門医は文字通りこの麻酔の提供を専門とする医師です。

また手術治療は様々な職種が協同するチーム医療の典型であり、麻酔科専門医にはそのチームリーダーとして役割が求められます。麻酔科専門医はその知識、技能を生かして集中治療や緩和医療、ペインクリニック、救急医療の分野での活躍も期待されています。

プログラムの特徴

1. Point. 1

   当院は地域密着型の急性期総合病院です。そのためほぼ全ての外科系診療科を有しており、一般的な手術術式はほぼ網羅しています。従って各科の手術の麻酔管理を満遍なく学ぶことが出来ます。

2. Point. 2

   連携病院として京都大学医学部附属病院をはじめの京滋の複数の病院が参加していますので、4年間のプログラムの中で一定期間これらの施設で研修をしていただく（6か月〜1年程度）ことで、当院では不十分な小児症例や移植などの特殊な症例の研修を受けることが出来ます。

3. Point. 3

   本院麻酔科には指導経験の豊富な複数の麻酔科専門医が在籍しており、専攻医の皆さんの指導に当たりますが当院は比較的小規模な施設のため一貫性のあるきめ細かい指導が可能と考えています。

4. Point. 4

   最新の医学論文の抄読会を行う一方でその理解の基礎となる生理学など勉強会や指導医による講義も行っています。

5. Point. 5

   実際の勤務は最初の2年間は平日のみで当直や待機はありません。残業はありますが1日平均で2時間程度です。

ローテーションの例

週間予定表