救急医療センター
Q&A
大学医局との関係はありますか。どのような医師が集まっていますか。
大学医局との関係はなく、現在4名の救急医が専従または専任で勤務していますが、大学からの派遣ではありません。
どのような患者さんが来られますか。
初期・二次救急医療機関としての救急告示病院です。しかし、内因性疾患に関しては、三次救急との区別が明瞭ではないために、緊急の心臓カテーテル検査の対象となる急性心筋梗塞、緊急の血栓除去療法の対象となる脳梗塞をはじめとして、循環器、呼吸器、消化器、脳卒中、敗血症、ショックなどの重症疾患も年間約50-70例ほど受け入れています。
内因性疾患では、高齢者救急が多くなっています。その他、小児の熱性痙攣も多く見られます。外因性救急に関しては、中等症、軽症の損傷が多いのですが、時に重症外傷が搬入されます。薬物中毒、環境異常による疾患も季節に応じて搬入されています。その他、耳鼻咽喉科、眼科、産婦人科、救急も搬入されます。症例件数はどのくらいですか。臨床研修医・専攻医の受け持ち患者数(1日当たり・年間)は何名程度ですか。
コロナ前は年間4300件程度の救急を受け入れていましたが、新型コロナの流行後は、隔離ゾーンなどの関係で発熱患者の同時受け入れが限定され、年間応需数が三千数百件にまで減少しました。その後、元の数に回復しつつあります。
その他に、1万数千件の時間外患者がWalk-inで来られます。1年次研修医は夜間の救急車に指導医とともに、2年次研修医は夜間のWalk-inに指導医のチェックを受けるまで独力で対応します。専攻医は、各科での診療と夜間の当直医として内科系、あるいは外科系の救急搬入とWalk-in患者に対応します。臨床研修医・専攻医の教育活動・評価はどのように行っていますか。
on-the-jobでの教育・評価がメインです。
新専門医制度の中では、加えてoff-the-jobでの教育・評価なども取り入れます。どのような資格が取れますか。
救急科専門医の取得が可能です。
新専門医制度の中では、滋賀医科大学医学部附属病院オールラウンド型救急科専門研修プログラムの連携施設として専門医養成に参加します。カンファランス、その他の勉強会はしていますか。
いずれも研修医を対象としたもので、以下のようなものがあります。
- 火曜日 昼 プライマリケアセミナー
- 水曜日 昼 EPOC 2セミナー
- 水曜日 夕 救急症例カンファランス
勤務時間はどの程度ありますか。余暇はどのように過ごされていますか。
勤務時間は午前9:00〜午後5:30です。上記のように勤務時間内にはカンファランス等があります。救急要請の都合で昼食をとれないこともありますが、適宜時間を見つけて食事休憩を取るようにしています。帰宅時刻になったら居残り医や当直医が引き継ぐのを原則としていますので、勤務後に勉強会に行ったり、プライベートな時間を過ごしてもらったり自由度は高いと思います。当直翌日のスタッフ医師は午前中のみ勤務で、午後からは帰宅する事が可能ですが、研修医は当直が明けたら朝から帰宅できます。休暇中の呼び出しもありません。
女医でも就職できますか。
当然可能です。研修医や専攻医の3-5割は女性です。
その他、科の「売り」など、自由にアピールをお願いします。
救急医療は医療の基本だと考えています。全身状態の把握・安定化、診断をつけるための問診・診察・検査の計画、超音波検査の技術、画像の読影、初期治療、他科とのコミュニケーションなど、Generalを診る医師として必要なものがたくさん勉強できます。専門の科にとらわれず、何にでも初期対応できる医師の需要は今後増していくと思っており、こういった医師を一人でも多く育てるのが我々の使命であると考えていますので是非ともここで研修を受けてほしいです。病院全体として、研修医を大事に育てています。