皮膚科
Q&A
大学医局との関係はありますか?
当院皮膚科は、日本皮膚科学会の一般研修施設であり、スタッフは京都大学の皮膚科の医局に属しています。
どのような患者さんが来られますか?
外来では、アトピー性皮膚炎・脂漏性皮膚炎・皮脂欠乏性皮膚炎などの湿疹や皮膚炎の方、蕁麻疹、尋常性乾癬、足白癬、爪白癬、皮膚潰瘍などのcommon diseaseを多く診察しています。入院では帯状疱疹、蜂窩織炎、薬疹、水疱症、糖尿病性壊疽などの患者さんを診ています。 第一水曜日の午後にはアトピー・スキンケア外来を、毎金曜日の午後には皮膚・排泄認定看護師や栄養士と一緒に病棟を廻って、褥瘡回診を行っています。
どのような診断、治療機器がありますか?
顕微鏡、ダーモスコピー、液体窒素やモノポーラ、紫外線照射機(半身型・TARNAV)などを用いて皮膚科の一般的な診断、治療を行っています。必要時には皮膚生検・切開処置・陥入爪へのワイヤー法なども施行しています。
採血、採尿、エックス線やCT・MRI撮影、表在エコーや動・血管エコー検査、SPP検査などの精査も随時可能です。
必要な方には予約でのパッチテスト(金属など)も行っています。症例件数はどのくらいですか。研修医の受け持ち患者数は何名程度ですか?
外来患者数は、1日平均50~60名程度。さらに病棟からの対診も10名程度あります。
入院患者は5名前後で、受け持ち患者(入院)は、2~3名です。初期・後期研修医の教育活動・評価はどのように行っていますか?
初期研修医の方の皮膚科ローテは、外来見学や入院患者を担当します。
他科を専攻する場合でも、いろいろな角度から積極的に研修されています。
評価は主にEPOC評価システムを使用しています。どのような資格がとれますか?
皮膚科の場合は、規定の期間の皮膚科研修を行い、学会発表、論文報告や症例の経験などを踏まえた上で、日本皮膚科学会専門医試験を受けることが可能です。
後期研修終了後の進路はどうですか?
さらに一般病院での研修や、大学院への進学、大学でスタッフとして研究等に従事される方もおられます。
カンファレンスや勉強会はされていますか?
木曜日の午後に、病棟患者さんの経過、外来での臨床写真・病理所見を検討するカンファレンスを行っています。皆で経験症例に関してデイスカッションしたり病理所見を見ることで次第に知識が増えてきます。
隔週の金曜日の夕方には、自由参加ですが、当院の三森経世院長(京都大学臨床免疫学名誉教授)を中心に血液内科、呼吸器内科、総合内科医との合同の膠原病カンファレンスがあります。膠原病、血管炎やリウマチに関して診断や治療、疾患の考え方など有意義なご教示を頂けます。
研修医の先生向けの皮疹の診かたや創傷、熱傷、褥瘡などのカンファレンスもあります。コロナ禍で少し遠のきましたが、地域の皮膚科医師とのカンファレンスもあります。
若手医師は、学会での発表および、論文報告も積極的に行っています。その他、特徴などのアピールをお願いします。
症例数
当院は、地域の基幹病院であり症例数が多いことが特徴です。日常よく目にする皮膚科疾患を中心にとした様々な症例を経験することができますので、皮膚科専攻でも他科志望の方でも勉強になると思います。
治療選択肢
尋常性乾癬の生物学的製剤使用認定施設であり、その他アトピー性皮膚炎、蕁麻疹でも生物学的製剤を使用しています。半身型や、TARNAVを用いた紫外線治療も積極的に行っております。創傷ケアでの持続陰圧閉鎖療法も随時行っています。
チーム医療褥瘡や糖尿病性壊疽等のケアでは、形成外科、糖尿病科、循環器内科など専門の科や多職種でのチーム医療を行っており、創傷ケアにも強くなれると思います。
アトピー・スキンケア外来
子供から高齢者までセルフケアができるように努めています。