令和5年4月より医仁会武田総合病院病院長に着任しました一山智(いちやまさとし)と申します。自己紹介を兼ね地域住民の方々ならびに病院の職員の皆さまにご挨拶を申し上げます。
私は兵庫県姫路市出身で、昭和55年に名古屋大学医学部を卒業し名古屋大学病院、京都大学病院で主に臨床検査、感染症、医療安全の分野で実地医療の経験を積んできました。とくに京都大学病院時代には感染・医療安全副病院長として病院の管理運営に携わってきました。その後、滋賀県立総合病院総長・病院長として自治体病院の経営にもかかわってきました。この間はコロナ診療と通常医療の両立という困難な状況を、滋賀県庁をはじめ関係の方々のご協力を得て乗り越えてきました。
さて、医仁会武田総合病院は、武田病院グループの理念である『思いやりの心、地域社会の信頼、職員相互の信頼』を基本とし、患者さんの立場を中心とする安全で質の高い医療を提供することが重要な使命であります。
医療技術の進歩は近年目覚ましい進歩が見られます。進歩と同時にその実用化も急速に発展してきました。最近では本庶教授(2018年ノーベル医学生理学賞受賞)によって開発された新規抗がん剤がその例です。さらに高度ロボット手術機器(ダ・ビンチ)、高機能放射線治療装置、内視鏡治療装置、心血管カテーテル治療装置などによって、これまでは治療不可能と考えられていた重症疾患が完治するようになり、同時に治療・入院期間の短縮によって早期社会復帰も達成されるようになりました。
また、患者サポートセンターや回復期リハビリテーション病棟を整備し、地域医療機関との連携を密にして、急性期医療から慢性期医療を経て退院支援へのスムースな橋渡しができるように努めています。
医仁会武田総合病院では地域住民の方々にこのような安全で安心な最新の医療を提供していきたいと思っています。また、救急医療やコロナ診療にも引き続き体制を強固なものとし、皆さまの健康増進に努めていきたいと願っています。皆さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます。