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2年目研修医 山口先生へのインタビュー

本日は獨協医科大学をご卒業され当院で2年間の臨床研修を終えられ、令和3年度より滋賀大津市民病院で糖尿病内分泌科にご就職予定の山口先生にインタビューをお願いしたいと思います。


——山口先生、当院を臨床研修先に選んだ理由は何ですか。

関西は京大系列や阪大系列など、系列病院がはっきりしている傾向が強いと思っていたのですが、この病院はそんなことはないと言われていたので、関東からも受けやすいと感じていました。また、実家から近かったのも一つの理由でした。

——見学に来た時の感想はどうでしたか。

実際に当院に見学に来た際に、研修医室や指導医の先生方の雰囲気がとてもよく、指導医の先生方に何でも聞きやすい環境があると思いました。また、研修医のためだけの部屋があることがとても良いと思いました。

——ありがとうございます。ところで山口先生は当院には何回、見学に来られたのですか。

3回です。総合診療科と救命救急センターに1回です。2回目は皮膚科と眼科、3回目は6年目に夏季病院見学説明会に参加しました。

——先生が糖尿病科医を目指そうと思った理由は何でしたか。

研修医1年目の納涼会(注:研修医が集まる同窓会)で当院OBの北江彩先生に声をかけていただいて、その時に1度、京都府立医大の糖尿病科に見学においでと言われていました。実際に見学に行ったところ、医局の雰囲気がよかっただけではなく、女医が家庭と仕事を両立して働いている姿を見て、自分もやっていきたいと思いました。また、私は人と話すことが好きなので、糖尿病患者さんとのお話を通じて治療していくスタイルがとてもいいなと思って選びました。

——研修中に思い出に残る症例はありましたか。

2年目の4月に糖尿病科にローテーションをしたときに、糖尿病性ケトアシドーシスとアルコール性ケトアシドーシスと敗血症性ショックを合併した方の集中治療を通して、その時に血糖管理だけではなく全身管理を行って、最後は元気になって退院されたことがとても思い出に残っています。

また、出血性ショックで入院したその日に亡くなった50代の方を当直で受け持ったことがあり、自分でできることは全部やったと思っていましたが、振り返ってみるともっと注意すべきことがあったのだとその症例を通して学んだことが心に残っており、今後の臨床に生かしていきたいと思いました。

——学会発表をした症例はありましたか。

呼吸器内科の症例で、サルコイドーシスでは非常に珍しい画像所見の一例を報告いたしました。最初、転移性肺腫瘍を想像させるようなCT所見であり、しかもACEやリゾチームなどの生化学的検査ではすべてサルコイドーシスを疑う異常が認められず、最終的に生検をしたところ、類肉芽腫細胞を認めステロイドに対する反応性が良好であったことからサルコイドーシスの診断に至りました。

——研修期間中の2年間で一番勉強になったのは何でしたか。

総合診療科で診断がついていない人を受け持ち、自分で検査の内容や治療方針をその場で日々考えていくことが一番勉強になったと思います。また、予想外のイベントが行ったときに、上級医と相談しながら臨機応変に対応していくことは、自分の今後の臨床力を高めるうえでとても勉強になったと思います。

——臨床研修以外で楽しかったことや、思い出に残ったことはありますか。

1年目の時には、同期や2年目の先生と一緒に琵琶湖に行って、バナナボートに乗った時が一番思い出に残っています。後は、外科の先生や上の先生たちと飲み会とかで普段病院では話さないようなことをたくさんお話しできて、仲良くさせていただいたことが一番楽しかったです。

——これから病院見学・就職活動を考えている学生さんらに、研修病院としての当院の魅力について教えていただけますか。

やはり、症例はすごく多いと思います。また科にはよりますが、On-Offはしっかりしていることもとてもよかったと思います。同期の数も少なすぎず多すぎず、みんな仲良くなれるし、先生方も全体的にフレンドリーでいつでも丁寧に対応していただけるのもいいポイントだと思います。

病院は建物は古いかと思うのですが(笑)、それ以上にコメディカルを含めてスタッフがとても優しくていろいろなことを教えて下さることがよかったと思いました。

——本日は大変有難うございました。先生の今後のご活躍を心より期待しておりますね。

お困りごとはありませんか?