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後期研修医 露木先生へインタビュー

本日はH28年3月まで当院での初期研修を修了し現在1年目の専攻医として循環器内科で研修中の露木先生にお越しいただきました。


——露木先生、先生が当院での初期研修を選んだ理由は何ですか。

僕は愛知の出身ですので愛知の病院や関西の病院を見学したのですが、他の病院と比較して当院が救急室で研修医の先生方が一番動けていたことが直接の理由でした。また研修医の先生方の雰囲気もよかったのがいいなと思いました。

——そうなんですか。救急ではどんな風に研修医の先生が動いていましたか?

それこそ、救急車が到着したとたん研修医の先生がファーストタッチで病歴を聞いて、身体所見をとって、鑑別診断を考えるということを実践していて、それを指導医がフォローするという体制ができていました。学生の目からみてすごくかっこよく思いました。

——いつも当院の研修医の先生方を見ていると当たり前の風景なのですが、見学に来られると新鮮に感じられたのでしょうね。実際に働いてみてどうですか。

実際に働いてもやはりこの病院は研修医の先生にまずやらせてくれるという雰囲気があってとても勉強になりました。

——研修医の先生方は、私から見ても実によく頑張っていると思いますし、すごく勉強されているなと感心します。ところで先生は今は循環器内科で働いていますが、なぜ、循環器内科を選ばれましたか?

僕はもともと内科系志望で、集中治療などに興味があったので循環器内科を選びました。実際に当院は3年目からすぐにICU管理を、3年目の後半からはカテーテル検査や治療もさせてもらえています。症例が多くかつ自分でできることも多いので当院に残って良かったと思っています。

——確かに私は1年目に頼りなさそうだった研修医の先生方が、2年目になるとどんどん自信を付けて自分で出来るようになっていき、3年目では専門科の診療で立派に診療に当たっているのを見て成長の速さにいつも驚かされています。
先生は初期研修医時代は、どのような生活でしたか。

朝は7時半から8時くらいに病院に来て、患者さんの様子を見て必要な検査や治療をオーダーして、9時から指導医が来たら指導医と相談して治療方針を決めて対応に当たったりカルテ書きなどをしていました。また当日の入院があれば、9時までに決まるのでその対応をしていました。

午後は病棟の重症患者や緊急入院患者の対応をしたり、空いた時間は自分で勉強をしたりしていました。夕食は基本的に7-8時ごろに同期と食べていましたね。その後は、家に帰ったり病院に来て翌日の予定を確認して帰ったりしていました。

——なかなか充実していましたね。休日はどうでしたか?

科によってまちまちですが、重症な患者さんを持っているときは病院に来てみていることもありましたし、また落ち着いているときは半日だけ見にきて後は自由に過ごすことが多かったです。

——休日も重症患者さんがいなければゆっくり出来ていたんですね。先生が特に記憶に残っている症例はありますか。

総合診療科のときに先生と一緒に持った統合失調症を持病に持っていて高血糖高浸透圧症候群で入院した事をきっかけに、悪性症候群を合併した症例が一番記憶に残っています。

——あぁ・・・、あの症例は本当に大変でしたし、劇的な経過をたどりましたね。私も良く覚えています。その症例を経験してどうでしたか。

悪性症候群自体を経験したのが初めてでしたし、腎不全を合併して透析を何日も回し、循環動態も不安定だったので毎日エコーを当てて患者さんや検査データを見て水を入れるのか引くのか考えないといけなかったですし、どんな薬を何を選ぶのか先生方と相談したり自分で調べたりして非常に勉強になった症例でした。

2年目のあの時期にICUでの集中治療を経験することができて、循環器内科医になりたいという気持ちが確固たるものになっていました。

——そうでしたか。あの方が退院して歩いて病院に来られたときには思わず先生を外来にお呼びしましたね(笑)。

そうです。入院中は苦労しましたが、外来で元気な姿を見て少し感動しました。

——そうですね。集中治療をして救命できて、外来で再会できることは医者の醍醐味だともいえますね。先生が今まさに循環器内科医として頑張っていることの原体験のようなものになったのであれば私としても嬉しいです。
ところで、先生は学会発表などはされましたか。

2年目の時に循環器内科を回っている際に、ルーリッシュ症候群に対して二期的に血管内治療を行った症例について京都医学会に発表をし、京都医学会の新人賞をいただいたことがあります。この症例で京都医学会雑誌に論文投稿もしました。

——それはすばらしいですね。先生にとって当院で学んだ2年間の研修はどうでしたか。

いろんな先生にコンサルトしやすいですし、研修医同士が仲が良くて働きやすかったので充実した研修が出来たと思っています。

——これから病院を見学しようとする学生さんらに何かアドバイスはありますか。

病院のホームページや知り合い・レジナビなどで病院の話や聞くだけではなく、研修医が実際に働いている姿を見るのが病院を選ぶのに一番重要だと思います。医仁会武田総合病院はファーストタッチで研修医に学ばせてもらえるような環境があり、手技も多くできますし、症例数も豊富です。僕の年は循環器内科と呼吸器内科に研修医が残りましたが、今年は外科系にも多数研修医が残るようです。

将来、専門医の資格も取れるので医師としてのキャリア形成にも不安がないと思いますし、外に出るにしても初期研修医の2年間にしっかりとした実力をつければどこに行っても通用します。是非一度見学に来て、研修医や僕たち専攻医が働いている姿を見て、もしあっていると思ったら是非当院に来て下さい。

——ありがとうございました。

お困りごとはありませんか?