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後期研修医 細川先生へインタビュー

今回は、平成23年から25年まで当院で初期研修を履修され、現在、循環器内科で後期研修医をしている細川先生にインタビューさせていただこうと思います。


——先生が、武田病院で初期研修をしようと思った理由はなんでしょうか。

正直なところ僕は出身は大阪で、大学が東北のほうだったので、近畿に戻ってきたいと思っていました。そのため、近畿の病院の情報があまりはいってこないので東京のレジナビに参加し、そこでたまたま見かけた医仁会武田総合病院に見学に来ました。見学に来ると研修医が非常に仲が良く、また、救急の場で指導医の先生と研修医がディスカッションをしているところを見て非常にいいなと思って当院を選びました。

——なるほど。当院の研修医が仲がいいとはみなさん言われますね。また、当院では研修医の先生にも主体的に診療に参加してもらっていますので、治療方針について指導医の先生とディスカッションしている姿は良く見かけますね。そういうところを見てもらえたのは非常にうれしいと思います。実際に初期研修を終えて、どのような感想を持ちましたか。

いいところとしては、研修医がやろうと思えば何でもさせてもらえるところだと思います。ほかの病院の話を聞くと研修医はなかなかIVHなどもさせてもらえないとか聞いていますし、実際の治療方針についても、科によっては自分が考えて指導医と相談して治療を行うことができるので非常に勉強になりました。

悪いところは、第一印象として病院が古いところですね(爆笑)。銀行のATMがないですし、食べるところも院内には地下の食堂しかないですし、少ないですが科によっては見学だけしかさせてもらえない場合もあり、その辺がつらかったです。

——確かにちょっと古くなっていますね(笑)。また抗癌剤治療を中心としている患者さんを受け持った場合など見学しかできないこともあるようですが、急性期の疾患についてはどこの科でもやりたいといったら指導医の先生の指導の下にどんどんやらせてもらえると思います。ところで、夜間や祝日の当直はどうでしたか。

一言で言えばすごく忙しかったと思います。1年目はそうでもないですが、2年目は内科系になりますので、外来患者さんも見ながら救急患者もみることが、勉強にはなりますが大変でした。また、当直明けも普通に仕事があるため、その点はつらかったです。後、基本給には不満はありませんでしたが、当直代が安いなという点もげんなりでした。

——そうですね。2年目は内科患者さんの外来を中心に見ますから、かなり大変なことがありますね。夜間に入院になる患者さんも多数来られますから、初期診療の全てを実践できるという点ではとても勉強になりますがやはり大変だと思います。当直明け勤務については先生方には非常に申し訳なかったのですが、現在は午後からはPHSを預けて帰れるように進めています。
基本給については他院に比べても高いですし寮もあってかなり支出も大きく抑えられていると思いますが、当直代は安く感じるかもしれませんね。では、入院患者の診療のことですが、総合診療科での研修はどうでしたか。

総診での研修が一番勉強になりました。一つは、総診の先生方がたかだか初期研修医に治療プランとか任せてくださって、それもしっかりフォローしてくれていまして、患者さんの不利益になるようなことがない限り、かなりの範囲で任せてくださいますから大変勉強になりました。

手技的にも一番することが多かったのも総合診療科で、A-line挿入や、CV-line確保、胸水穿刺など、細かく教えてもらえることもできました。退院させるために地域連携などのコメディカルと連携していくことについても初めて自分で調整することが多かったので、今後のために非常に勉強になりました。

——総合診療科では、初期研修医が入院治療から退院調整まで多くのことを主体的に行なうことが求められますよね。たとえば肺炎で入院してもADLが低下して自宅に帰れなくなったりするような患者さんに関わっていくことで、目の前の疾患を治療することだけではなく、どのような治療と調整をすれば患者さんにとってベストな医療ができるかということを入院時点から考えていくことが初期研修医のときから求められます。
最近は、病院や施設での看取りを選択していくことも増えてきましたし、病気を見るだけではなく社会面や生き方といった部分にまで全人的に関わっていくことが重要です。このような経験をつむことは特に高齢患者さんが増えていく時代にあってますます重要になっていますね。総合診療科では重症疾患の治療についてだけでなく、患者さんの入院から退院まで調整することを通じて研修医の皆さんによりよい医療サービスについても勉強していただいていると思います。
それでは、細川先生の初期研修医時代の1日の仕事のスケジュールも教えていただけませんか。

総診の時は、2年目の先生がすごく朝早く来る先生だったので、毎朝6時か6時半に来ていました(笑)。毎朝、始発に来ることがあり、すきやで牛丼を買って食べてから仕事をしていました。午前中でやることが終わってしまい、午後は緊急入院や救急のヘルプにいったり、外来受診された入院になりそうな患者さんのカルテを永遠とのぞいて入院になったときの作戦を立てたりしていました。

総診ではないときは、8時過ぎ頃に来ることが多くて、前日の入院患者さんの確認をし、その後、自分の患者さんの看護記録を読んでチェックし、その後、病棟回診をしていました。後は、その科ごとのスケジュールに従って動いていました。早い科で6時過ぎ、遅い科で8時過ぎ頃まで仕事をしていました。僕は医局で本を読むより、自分の部屋で読むほうが好きなので、自分の部屋に帰って本を読んだりしていました。

——なるほど。みなさん、受け持ち以外の患者さんについても積極的に勉強されておられるのですね。週末はどうしていましたか。

土曜日は午前中だけ病院に来ていました。午後は買い物したり趣味に興じたりしていました。日曜日は実家に帰ったり、大阪の彼女のところに行っていたりしました(笑)。

——それは一番大事なところですね(笑)。学会発表などはどうでしたか。

全部で2回ほどさせていただきました。消化器内科でアナフィラキシーショックからの虚血性腸炎の症例報告と、総合診療科でDICのリコモジュリン治療の成績報告をしました。

——そうでしたね。症例を多数まとめて報告いただいてありがとうございました。最後に当院での研修を迷っている学生さんに何かアドバイスがあればお願いします。

見学に来て、研修医の先生、特に総合診療科を回っている先生と実際に話してみて、どんな風な生活なのかとか、研修医がどのようなことができるようになるのかを実際に見てほしいと思います。後は、病院が汚くてもめげないでください(笑)。

——病院が古くても、ソフトの部分までしっかり見ていただきたいですね(笑)。学生さんにはたくさん見学に来ていただければと思います。細川先生、本日は大変貴重な時間を頂いてありがとうございました。

お困りごとはありませんか?