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2年目総合内科専門研修医 應儀先生へのインタビュー

本日は当院で2年目の総合内科専門研修を履修されていらっしゃる、應儀先生にお話を伺いたいと思います。


——当院では、2年目の総合内科専門研修では、連携病院・特別連携病院での研修が中心となりますので、そのあたりを是非たくさんうかがってみたいと思います。まず、應儀先生は、将来の医師としてのキャリア形成はどのように考えていらっしゃいますか。

まずは当院の専門研修プログラムで内科専門医を取った後、脳神経内科専門医を取得することを目指しています。その後は、サブスペシャリティとしてさらに進んでいきたいと考えていますが、詳細は決めていません。

——内科専門研修プログラムを終えて、脳神経内科としての専門医も取得予定ということですね。きっと多くの専攻医の先生がそのような道を考えていらっしゃると思うので、参考になりますね。應儀先生が、当院で内科専門研修を受けようと思った理由は何ですか?

当院の初期研修で症例を多く集めていたこともあり、そのまま当院で研修したいと思っていました。また、特に当院の内科専門研修プログラムでは、希望する専門領域のストレート研修ができたということが大きかったと思います。

——ありがとうございます。おっしゃる通り、当院の内科専門研修プログラムは1年目で症例を集めるための全体研修、2年目、3年目は専門領域を中心としたストレート研修となっていますが、1年目の全体研修は希望する診療科に所属する形で専門的な症例も経験しながら不足する症例を集めることができます。
應儀先生は当院で初期研修を修了されてすでに数多くの症例を集められておりましたので、1年目から脳神経内科に所属してそのまま専門領域の症例を多く経験できましたね。それではここから應儀先生の2年目の連携病院・特別連携病院での研修についてお伺いしたいと思います。まず、特別連携病院である宮津武田病院での4カ月間の研修はどうでしたか。

宮津武田病院は療養病院という点から、急性期とは違った時間の流れで研修を積むことができました。例えば、宮津武田病院では急性期病院ではあまり多くみることができない看取りの患者さんやターミナルの患者さんが多く、積極的に治療するというよりは緩和的な治療を多く経験することができました。

——当院でも総合診療科を中心に緩和医療を行っていますが、宮津武田病院での緩和医療は当院とはだいぶん異なっていましたか。

当院では急性期の中で看取りをしていくという流れでしたが、宮津武田病院では慢性期治療の中で看取りをしていくという経験を積むことができました。具体的には、認知症および誤嚥性肺炎で食べられなくなってどうしようもなくなって看取っていく症例や、癌終末期で悪液質やDICになってできるだけソフトランディングを図っていくような治療を数多く経験しました。

特に患者側の受け例がしやすいような時間づくりがとても重要だと感じました。

——なるほど。時間づくりというのは、患者さん自身にとっても、そして家族を含めた周囲の方にとっても、患者さんとの最後の時間をすごしていただくためにとても大切なことですね。急性期病院ではどうしても病院の判断が優先されがちですが、慢性期病院での経験が今後の先生の総合内科医としての診療に役立たせることができるといいですね。それではもう一つ應儀先生が連携病院として6カ月間研修医に行かれた、天理よろづ相談所病院での研修はどうでしたか。

天理よろづ相談所病院でも、医仁会武田総合病院と同じく、脳神経内科で6カ月間の専門研修をすることができました。ここは地域の脳卒中の拠点病院になっているので、24時間のSCU対応を経験しました。特にTPA対応や血栓回収までの一通りの流れを何度も見させていただきました。

——確かにTPAは当院では脳神経外科の先生方がご対応いただいており、当院でもSCU診療体制は整っていますが、あまり多くの症例を研修することはありませんね。天理よろづ相談所病院では脳神経外科当直もいるのですか。

SCU当直は、脳神経外科と脳神経内科の2人体制となっています。急な出血などのリスクにも対応可能なので、安心感をもって対応することができました。

——他にはどのような診療科の先生がいらっしゃいますか。

SCU当直のほかに、内科当直医が1名、外科当直医が1名、内科系専攻医1名、初期研修医2名、循環器当直医1名などが当直している他、全科オンコール体制で電話待機という状態です。オンコールと言っても、実際には夜遅くまで院内に残っておられる先生も多いと感じました。

内科も呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、放射線科などすべての先生が夜間でも電話対応してくれますし、入院があれば病院に来て受けもってもらえます。また、総合内科が一番大きくて研修全員が総合内科に所属してるので、分からなかったら総合内科になんでも相談ができる体制が整っています。

——それはすごいですね。先生は月に何回当直があったのですか。

SCU当直が月5回~6回程度で、内科当直が月1~2回を別々にしていました。

——ということは月6~8回当直があったのですね。当院では専攻医は月1~3回程度ですので、かなり多く当直をされているのですね。実際に、天理よろづ相談所病院で何症例くらい経験出来ましたか。そのうち、印象に残っている症例を教えてください。

6カ月間で60症例くらい経験出来ました。パーキンソン病や多系統萎縮症などの変性疾患や、筋強直性ジストロフィーなどの筋疾患、髄膜炎などの中枢性感染症は数多く見るとこができました。また、ギランバレーや視神経脊髄炎などの自己免疫疾患も経験できました。

特に記憶に残っている症例としては、自分で経験したのではないですが自己免疫性脳炎(GFAPアストロサイトパチー)とか、COVID-19による可逆性脳梁膨大部病変の初期診断を経験しました。

——なるほど。どちらも大変珍しい疾患だと思います。地域の中核病院として、大変珍しい症例が集まりやすい環境ということが良く分かりました。次に外来診療について伺います。宮津武田病院や天理よろづ相談所病院では、どのような外来症例を経験出来ましたか。

宮津武田病院では、退院後のフォローアップや、一般内科外来を経験することができました。天理よろづ相談所病院では、月1回程度の初診外来をさせていただいて、初診患者さんや退院患者さんのフォローアップをさせていただいておりました。

——それでは、次に病棟診療についてお伺いします。病棟での受持ち患者数はどのくらいですか。

主治医としては8人程度ですが、他にも対診で2-3名程度受け持っていました。

——なるほど。数としては当院よりちょっと少ないですね。診療科内の指導体制はどうでしたか。

10年目以内の先生が私も含めて脳神経内科に6名所属し、2つのチームに分けられていました。その2つのチームの上に3名の指導医の先生方による屋根瓦方式がとられているという体制でした。

——なるほど。しっかりとした研修指導体制がとられていますね。自己研鑽のための時間や機会は十分だと思いますか。

カンファレンスが朝8時から毎日あり、さらに勉強会も週4回ほどありました。自己研鑽の時間も十分に取ることができました。

——それだけ勉強会の機会も多いのに、自己研鑽の時間も摂れるというのはすごいですね。3年間の内科専門研修のうちの2年間の研修を終えて、改めて医仁会武田総合病院の研修はどうですか。

やはり、ストレート研修をさせてもらえていることで、興味や意欲をもって、楽しく研修をさせてもらえるという点が大きいです。

——この2年間の武田総合病院での専門研修は、先生のニーズにどの程度マッチしたものでしたか。

第一に、何回も繰り返しになりますが、ストレート研修ができているという点が大きいと思います。第二に、当院は、いろいろと専攻医の希望を考慮して融通を利かせてもらえる点もよかったと思います。第三に、当院での専攻研修中には卒後3年目から内科当直医をさせてもらえることも大きな経験になります。第四に、宮津武田病院や天理よろづ相談所病院での経験ができるということがとてもよかったと思いました。第五に、給与面にもとても満足しています。

——なるほど。そういった意味で、先生のニーズにマッチした研修が受けられているということですね。ちなみに当院の専攻医の給与はどれくらいですか(笑)。

他院でのアルバイトが必要ないほど、卒後年数を考えれば十分にもらえていると思います。

——分かりました。実際の額は直接見学に来た時に教えていただけると思いますが、かなりのお給料をもらえていると思います(笑)。最後に、総合内科専門医になろうか迷っている研修医への先生方へ、また、当院での内科専門研修をお考えの先生方へ、是非メッセージをお願いします。

医仁会武田総合病院は、初期研修中に内科専門医修了のための症例が足りていない先生でも、全科がそろっていて各科の先生に声がかけやすい環境があり、症例集めをするのに適した環境だと思います。また、外科系と内科系の協力関係もしっかりできており、各科への相談体制もしっかりとれているので、お勧めの内科専門研修病院だと思います。

——最後はしっかりまとめていただいて、ありがとうございました。今後とも先生のご活躍を期待しております。本日はありがとうございました。

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