検査科
概要
当検査科では、患者さんの状態を示す検査結果を正確かつ迅速に提供するため、循環器科、消化器および泌尿器科、神経耳鼻科の3部門に分類し、専属スタッフが検査を行っています。
臨床現場からの依頼に柔軟に対応できる体制を整えるとともに、院内勉強会やカンファレンスを定期的に行い、院内ネットワークを充実させ、早期に的確な診療を受けていただける仕組み作りに努めています。
スタッフ人数
臨床検査技師 | 女性23名(うち非常勤3名)、男性7名 |
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事務員(非常勤) | 女性2名 |
所属学会・学会認定資格
所属学会 |
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学会認定資格 |
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生理検査
検査の種類
循環器生理検査 | 心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図、脈波伝搬速度、心臓超音波、血管超音波等、睡眠時無呼吸簡易検査、酸素飽和度検査等 |
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呼吸器生理検査 | スパイロメトリー、気道可逆試験 |
消化器生理検査 | 腹部超音波、乳腺超音波、表在超音波、内視鏡(介助)等 |
泌尿器生理検査 | 泌尿器超音波、ウロフロメトリー |
神経生理検査 | 神経伝導検査、脳誘発電位、筋電図、脳波等 |
耳鼻科生理検査 | 聴力、チンパノメトリー、平衡機能検査、甲状腺超音波等 |
検査風景
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心電図検査
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スパイロメトリー
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心臓超音波検査
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腹部超音波検査
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神経伝導検査
令和5年度検査件数
超音波検査(心エコー) | 7,415件 |
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超音波検査(血管エコー) | 3,597件 |
超音波検査(腹部エコー) | 4,314件 |
超音波検査(表在エコー) | 1,609件 |
超音波検査(乳腺エコー) | 1,429件 |
超音波検査(泌尿器エコー) | 11,697件 |
心電図 | 18,253件 |
ABI | 1,819件 |
スパイロ | 2,540件 |
神経伝導検査 | 3,862件 |
体性感覚誘発電位 | 203件 |
脳波 | 671件 |
聴力検査 | 1,894件 |
検査機器台数
超音波機器 | 20台(検査科8台 院内12台) |
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心電計 | 7台 |
呼吸機能 | 1台 |
筋電計 | 2台 |
脳波計 | 1台 |
聴力検査機器 | 1台 |
平衡機能検査機器 | 1台 |
輸血
概要
輸血検査は、適切な方法を用いて適合血の選択を行い、副作用を防止する目的で行われます。
ABO、RhD血液型、不規則抗体検査(ABO式血液型以外の血液型に対する赤血球抗体スクリーニングとその種類を特定する同定検査)、交差適合試験(輸血前に行う患者さんと供血血液との反応)を適切な手技で正しく行う必要があります。
毎日の内部精度管理と年に2回の外部精度管理を実施して、検査の精度を管理しています。
定期的に研修を行った臨床検査技師が、24時間体制で輸血検査を行います。
血液製剤の保管管理
日本赤十字社から取り寄せた献血由来の輸血用血液製剤は外観チェック等の取り扱いには十分注意し、適正な温度管理の下で赤血球製剤、新鮮凍結血漿製剤、血小板製剤を保管管理しています。
輸血実施の前には、バーコードを用いた製剤と患者さんとの電子的認証作業を行い、安全確保に努めています。
貯血式自己血輸血
輸血に伴う副作用は他の人の血液を輸血するために起こります。そのために、時間的余裕があり、貧血がない等の条件が合う場合には「貯血式自己血輸血」が非常に有用です。これは、患者さん自身の血液を予め採血して貯めておき、手術の際に使用します。
輸血部では赤血球と新鮮凍結血漿に分離して保管する方法も行っています。製剤の期限も延長し目的に応じた使用が可能です。