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川西 昌浩

川西 昌浩かわにし まさひろ

役職 副院長
診療科目 脳卒中センタ-/脳神経外科
専門・得意分野 脳動脈瘤治療、バイパス術、血管内治療、脊椎の手術

医師からのメッセージ

現在の専門を選んだ理由 【医学部へいった経緯(高校から浪人まで)】
ずっとサラリーマンをしてきた両親の強いすすめにより医学部へ入学しました。

【脳神経外科へ進んだ経緯(医学生時代)】
幼い頃、大好きであった祖父が頭のけがで、祖母が神経の難病(筋萎縮性側索硬化症)でなくなり、おぼろげながら、神経の病気に関心をもっていました。また、医学部学生時代に、手術で生きた脳や目の神経をみてその美しさに感動し、脳神経外科へ進もうと決意しました。

【脳卒中の外科へ進んだ経緯(大学院生時代)】
大学院生の時にネズミの首や足の血管に、顕微鏡を使ってバイパスを作る実験をし、血管を顕微鏡手術で修繕することに惹かれていきました。このおかげで深い狭い場所でも1mm以下の血管を縫ったり、つないだりすることができるようになりました。これらの技術を患者さんに還元すべく、脳血管のこぶの修繕やバイパス術を行うようになりました。練習は裏切らない、という言葉の通りで、これまでバイパスが詰まったことはありません。

【脳血管内治療へ進んだ経緯(武者修行時代)】
ある病院で、体を切らずに、足の血管の針穴から脳の血管をなおす治療(脳血管内治療)を行う先生にめぐりあいました。昔みた映画で『ミクロの決死圏』というのがありましたが、まさにこれの現実版で、こういった負担の少ない治療で治った患者さんの喜びは計り知れないものがあり、この方面にも修練をつみ(今度は黒豚で練習しました)、従来の治療と同等に行うようになりました。
心掛けている治療方針と患者さんとの関わり方について よく言われていることですが、その病気に自分や身内がなった時どういう治療法をしてほしいか、ということを常に念頭に置きます。特に緊急性がなくて、どの治療方法を選ぶのがよいか考える時間がある場合は、入院して考えるのではなく、外来レベルで患者さんとじっくり相談して決めています。また入院されている患者さんで、手術など迷ってらっしゃる場合は十分説明させていただいた後で『いったん退院して家族でじっくり相談してきてください』といって退院していただくことにしております。医者や医療従事者しかいない、入院生活という特殊な状況で、冷静に考える機会を逸しないためです。

『明日は日柄がわるいので手術はいやだ』と患者さんが言ったら、のばすべきだといった高名な外科医がいました。私は無宗教、無信仰ですが、この考え方はとても大事と考えています。手術にかぎらず、検査、治療方法、すべてに患者さん第一という方針、姿勢を尊重して患者さんに接しています。私は手術場へ入って執刀の直前、自らの手を消毒するとき、無信仰ながらも、『うまくいきますように、患者さんを助けてください』といつも神様にお祈りします。自ら背負うものが大きすぎるからです。ただし、いったんメスを握ったら、『俺が親分や』となにがあっても冷徹に進めていくことにしています。
プライベートな時間の過ごし方 趣味はスキーとマリンスポーツです。スキーは登山好きだった父に連れられて、4歳頃よりはじめました。白銀の世界ではすべてをわすれて、とばしやとなります。
50歳を過ぎてからは海の美しさ、雄大さに魅せられ、シュノーケリングやサーフィンをやっています。

略歴・所属学会・認定医

所属学会・認定医 医学博士
大阪医科大学 臨床教育教授
日本脳神経外科学会専門医指導医
日本脳卒中外科学会技術指導医
日本脳卒中学会専門医
日本脳血管内治療学会専門医
日本脊髄外科学会指導医
日本脊椎脊髄外科専門医
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