アクセス

救急外来

075-572-6331

急患は24時間受付(内科・外科・循環器内科・脳神経外科・小児科・産婦人科のみ)

概要

当科は、患者さんの訴えを大切にした、皮膚症状の改善を目標としています。

外来診療表

外来診療表(アトピー・スキンケア外来含む)を見る

診療方針・内容

  1. 地域医療に密着した形での診療を目指し、患者さんの訴えを大切にしながら、皮膚症状の改善を目標としています。皮膚の疾患は長期間に渡って罹患するものもあり(アトピー性皮膚炎ほか)患者さんのライフスタイルに合った治療やアドバイスを行っています。
  2. わかりやすい形での情報提供を行い、インフォームドコンセントを確認しつつ、診療を行っています。具体的には、疾患について、検査や治療についての説明、患者さんの納得のいく治療方針が選択できるように努めています。
  3. 疾患によっては、入院していただいた上での治療をおすすめする場合や、京都大学付属病院皮膚科へ紹介させていただく場合もあります。
  4. 院内の褥瘡対策に取り組んでおり、形成外科医、看護部、WOCナース、NST、薬剤部、リハビリテーション部門等とのチーム医療を行っております。糖尿病性足病変に対し、糖尿病センター・循環器内科・整形外科・糖尿病フットケア看護師・栄養士と連携し、トータルなケアを行っています。

皮膚科イメージ

専門性

  1. 当科で診療に従事する医師は、皮膚科学の充分なトレーニングを積んでおり、的確な診断、治療を行い、患者さんに満足していただき、日常生活を前向きに送っていただけるように心がけております。
  2. 当院で実施できる検査には、ダーモスコピー検査、採血、採尿、アレルギー検査(特異的IgE・パッチテスト、DLST)、真菌検査、培養検査、画像検査(血管エコー・表在エコー・MRI・CT)、ABI、SPP、 皮膚病理検査、ウイルス抗原チェック等があります。検査の多くが、その日に実施可能です(一部は予約検査となります)。
  3. 主な治療に、一般的な薬剤による加療、光線治療(ナローバンドUVB/半身型・TARNAV )、外来での処置(液体窒素処置、鶏眼・胼胝処置、切開処置、熱傷処置、褥瘡処置ほか)、重症乾癬、重症アトピー性皮膚炎へ生物学的製剤の使用、水疱症患者さんへのγグロブリン製剤使用、持続陰圧閉鎖療法、外科治療(腫瘍摘出術ほか)、巻き爪のワイヤー法、男性型脱毛(AGE)治療等があります。
  4. アトピー・スキンケア外来(第一水曜日午後・要予約)を設け、アトピー性皮膚炎の治療やスキンケアの指導をしています。

診療実績

令和5年4月~令和6年3月

1日平均外来患者数 56.1名
1日平均入院患者数 3.1名(帯状疱疹、蜂窩織炎、薬疹、褥瘡、重症アトピー性皮膚炎など)

診療内容の評価

当科での症例に関して今後の医療に役に立つものと考えられた場合には個人情報を管理したうえで、京滋地方会、日本皮膚科学会中部支部大会などで発表を行っております。また院内カンファレンス、地域の皮膚科医師との症例検討会などにも定期的に参加しています。

教育・研究

当院は、皮膚科専門医研修施設であり、今まで多くの医師が研修され専門医試験に合格されています。
初期研修医や京都大学医学部学生実習も受け入れており、患者さんの皮膚の診察や処置の実際を学んでいただいております。
形成外科と協力して、外科的治療やOPE、カンファレンスでのディスカッションを行い、診療の充実を図っています。

将来計画

当科では、外来、入院患者さんのニーズに合った診療をさせていただけるよう、皮膚科スタッフはもとより、多くの専門医、多職種のスタッフのチームでの医療を行っております。今後も、専門性を高めながら多くの患者さんのお役に立てる医療が提供できるよう、一層の努力をしていく所存でございます。

アトピー・スキンケア外来について

2015年3月より、アトピー性皮膚炎の患者さんや自分の皮膚のコンデションについての相談などをゆっくり伺えるようにアトピー・スキンケア外来を開設しております。

アトピー性皮膚炎に関して、一般的な治療や疾患についての解説、合併症や日々の注意点などを説明しながら診療致します。乳幼児の患者さんでは、保護者の方に知っていただくことが重要になります。小、中学生以上の方では、自分で疾患につき理解しケアも出来るようにと考えております。

毎月、第一水曜日の午後1時半から実施しております。完全予約診療となります。

アトピー性皮膚炎とは?治療は?

アトピー性皮膚炎は、病態の解明が日進月歩です。症状としては、痒みのある湿疹が慢性の経過を取ることが特徴で、皮膚症状は左右対称に(例えば、腕であれば右腕にも左腕にも出現)、繰り返し出現します。患者さんの多くはアトピー素因(ご自身や家族に喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を有する)を持つことが多いです。現在、多くの新規薬剤が開発され使用できるようになりました。

内服薬(抗ヒスタミン薬)や、外用剤(ステロイド外用、タクロリムス外用)、保湿剤といった従来の治療に加えて、生物学的製剤(注射で掻痒や皮膚の炎症の原因物質を抑制)、JAK阻害薬という細胞伝達の根本となる箇所をブロックする内服薬や外用剤、PDE4阻害の外用剤などです。乳児期から使用できるものもあります。(使用前に検査が必要なものもあります)
治療の選択枝が広がったことで、多くの患者様が快適な日常生活を送ることができるようになってきました。

アトピー性皮膚炎も、症状をそのままにしていると皮膚に小さな傷ができ、そこから細菌やウイルスが侵入し重篤な感染症を引き起こすことがあります。顔面や目の周りなどの皮膚の薄い箇所を強く掻破すると、皮膚だけでなく眼の合併症を来すこともあります(白内障や緑内障、網膜剥離など)
皮膚の炎症を抑えることで、そのようなリスクを減らすことができます。また睡眠や仕事・学業に集中できるようになることも、とても重要です。

これからも患者様と、より的確な治療ができるように努めてまいります。

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