胆石外来
胆石症を専門とした外来です
胆嚢や胆管に石(胆石)ができる胆石症を治療する専門の外来です。
痛みや発熱などの症状を伴うことも多く、早めの治療(手術)が必要なケースがあります。
胆嚢の摘出手術について
「手術で胆嚢をとりましょうね」と言うと「先生、胆嚢をとっても大丈夫なんでしょうか?」との質問が多くでます。
そこで、「胆嚢をとってもどうもないですよ。胆嚢をとらないと大変なんですよ」と冊子を使って丁寧にご説明しています。
今から40 年ぐらい前には、開腹して胆嚢に穴を開け、胆石のみを取る手術も行われていました。その場合、胆嚢はそのままで胆石ができやすいという身体の状態が変わるわけではありません。5 年で約50%の再発との報告もあります。胆嚢を摘出することで再発することはほとんどなくなり、安心ある暮らしになります。
今では手術も日帰りであったり、長い方でも1~2泊で済みますので、お忙しい方のライフスタイルに合わせた対応も可能です。個々の患者さんの病状にもよりますので、受診時にご説明させて頂きます。
胆嚢をとる手術について
胆嚢は肝臓でつくられた胆汁のうちの一部をたくわえておく“ふくろ” ですが、胆石の手術のときは胆嚢を切り取ります。
そのわけは…
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1. 胆嚢をそのままにしておくと胆石がまたできることが多い
5年で50%という報告もあります。
2. 胆嚢は切り取っても体にはほとんど影響がありません
動物の種類をみても、ハムスター、牛には胆嚢がありますが、ネズミや馬には胆嚢がありません。
胃液、腸液、膵液をためておく袋はありません。胆汁だけためておく必要はほとんどありません。 -
3. 胆石だけを取り出しても機能しないことがある
胆石だけを取り出しても胆嚢の壁が腫れていたりして、胆嚢がもとどおり働かないことがあります。
腹腔鏡下胆嚢摘出手術について
医仁会武田総合病院では、平成2年より腹腔鏡下胆嚢摘出手術を開始しています。
現在までに約7,000人の患者さんに治療を行い、全員、元気にご退院いただいています。
これまで寄せられた多くの質問のなかから、とくによくお尋ねいただく内容をピックアップし、Q&A方式でご説明させていただきます。
胆嚢摘出手術 Q&A
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Q入院日数は?
A短い方は日帰り(1日)です
短い方は日帰り。それ以外の方も1泊2日、あるいは2泊3日です。
小さい子供さんがいる方、仕事が忙しい方は日帰りで大丈夫でOKです。 -
Q日帰り手術の対象(条件)は?
A病院から近い方、ご家族の手助けがある方
病院から車で1時間以内の方。帰宅してもご家族の多少の手助けが得られる方。手術当日の夕刻に食事が可能で、痛みが我慢できる…などです。
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Q仕事はいつから可能?
A軽い仕事は3~4日後
軽い仕事は手術後、3~4日目から可能です。きつい仕事は10~14日後からはじめてください。
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Qどのような麻酔ですか?
A全身麻酔です
手術は全身麻酔です。局所麻酔も術後の痛みを減らす目的で併用しています。
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Q費用はどのくらいかかるのでしょう?
A3割負担で14万円前後です。
入院日数にもよりますが、3割負担で14万円前後です。
自己負担額を減額する高額療養費制度もありますので、詳しくは、入退院窓口にお尋ねください。 -
Q退院後の通院はどうなりますか?
A通常は1回です
退院して約1週間後に外来で受診いただきます。
通院は通常この1回のみです。 -
Qお風呂はいつから入れる?
A翌日から入浴できます
手術の翌日から入浴が可能です。手術部分(傷)は湯舟に浸けても大丈夫ですが、タオルでこすらないように注意してください。
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Q術後の痛みはどうですか?
A日ごとに良くなります
ヘソの右側の傷が、身体を動かしたとき、咳をしたとき、笑ったときに痛みますが、“日にち薬”で軽くなります(時間が解決します)。
この痛みは腹筋を縫ったために起こるものです。 -
Q手術後の食事は?
A制限はありません
胆嚢を摘出しても食事に制限はありません。
栄養バランスを考え、腹八分目で食事をお楽しみください。
担当医
外来診療表
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