武田病院グループ一覧
文字サイズ
  • 標準
  • 拡大
背景色
  • 標準

受診される方 受診される方

直腸肛門外来

患者さんの負担を軽減する治療をめざしています

肛門機能の温存、痛みの軽減、入院期間の短縮、経済的負担の軽減、早期の社会復帰など
わたしたちは、患者さんの負担を軽減する治療をめざしています

代表的な取組みをご紹介します

肛門の疾患は、どうしても来院するのに抵抗があるものですが、受診された方は「早く来れば良かった」と仰ることが多いです。
当外来では、「肛門の構造」「病気の説明」「具体的な治療法」などについて、図で分かりやすくご説明しています。
不快な症状や不明なことなどをお話しください。

肛門の3大疾患

いぼ痔(内痔核、外痔核)、切れ痔(裂肛れっこう )、痔ろうが、肛門の3大疾患とされています。

痔疾患の半数は、痔核

痔核は痔疾患のうち半数を占め、肛門の静脈叢の鬱血(うっけつ)と支持組織のゆるみに起因します。図のように、肛門と直腸のまわりの血管が膨らんでこぶ状になっています。
肛門の内側にできるのが内痔核、外側にできるのが外痔核です。

裂肛(切れ痔)と痔ろう

裂肛は、「便」を排出するときに肛門部が裂けることで発症します。
女性に多いのが特徴です。
痔ろうは、肛門の内側にあるクリプトと呼ばれるへこみから細菌が進入して発生します。肛門周囲に膿のたまりをつくって腫れ痛みをきたす場合もあります。
こちらは男性に多いという特徴があります。

痔核の治療

痔核の治療には様々な手法があります。
次に手術的療法をご紹介します。

  • 超音波メスを用いた半閉鎖式痔核結紮切除

    術後の出血や痛みが少ないのが特徴です。
    当科では2001年1月より実施し約300例以上を行っています。

  • ジオン注(ALTA 法、四段階注射法)

    注射剤で痔を硬くし、粘膜に固着・固定させる治療です。
    内痔核が対象で、麻酔を使いません。治療は日帰りで、翌日から日常生活に復帰可能です。
    術後3年間の再発率は約10%で、従来の痔核切除に比べ遜色ありません。
    当科では2005年6月より実施し約1100 例以上を行っています。

  • PPH法

    自動縫合器による脱肛の手術法です。
    従来のハサミを使って痔を切除する痔核根治手術と異なり、特殊な専用器械を使い、下部直腸粘膜を切除、縫合を行います。
    術後の肛門がきれいで、痛みが小さいという特徴があります。
    当科では2001年3月より実施し120例を行っています。


ジオン注(四段階注射法)

裂肛の治療

裂肛は薬物療法による保存的治療が主体です。無効時(約20%)はSSG(スライディングスキングラフト:皮膚弁移動術)を実施しています。

  • SSG

    肛門の一部を切開して広げ、この広げた部分に外側の皮膚を移植する手法です。
    当科では1999年8月より実施し64例を行っています。

痔ろうの治療

瘻管(痔ろうのトンネル)が肛門に近いところを走行する痔ろうに対して開放術式やシートン法(SETON法)を行います。

  • (参考)括約筋温存痔瘻瘻管切除術

    括約筋部の瘻管に対しloose seton 法を併用することで括約筋の切断を回避する手法です。
    当科では1999年7月より実施し210 例を行っています。

便失禁の治療

高齢者に多いと思われがちな便失禁ですが、実は30歳代から見られると言われています。
日本で便失禁に悩む方は500 万人いると推計されています。

お尻に優しい暮らしを心がけましょう

お尻に快適な暮らしをおくることで病気を予防しましょう。

  • 1 毎日おふろに入る

    からだが温まって血行も良くなります。清潔に保つことが大切です。

  • 2 排便は短時間に

    トイレで座っている時間を短くすると肛門への負担を減らせます。目標は5分です。

  • 3 便秘・下痢に注意

    便秘で硬い便になると肛門を傷つけます。下痢は肛門を刺激し不潔にもなります。
    便でお困りの場合は外来で御相談ください。

  • 4 トイレで強くいきまない

    肛門が鬱血(うっけつ)したり、出血することがあります。

  • 5 腰を冷やさない

    腰を冷やすと肛門の血行が悪くなります。

  • 6 座りっぱなしは良くない

    座りっぱなしや立ちっぱなしは肛門が鬱血(うっけつ)しやすくなります。

担当医

  • 藤田 益嗣

    (救急医療センター)外科部長・肛門外科部長

外来診療表

※都合により外来担当医等が変更している場合がございますので、以下の◎休診・代診情報をご覧頂くか、或いは直接お電話にてお問合わせの上ご確認頂きますようお願い致します。

直腸肛門外来

午前 予約のみ藤田 益嗣

横スクロールできます

休診・代診情報

予約外来

当院では待ち時間短縮のため、下記の印の科目については予約制を導入しています。

  • 予約優先・・・初診・予約のない再診・急患の方も受付けています。
  • 予約のみ・・・予約をされた再診の方のみの診療となっています。(初診の方は受け付けておりません。)
  • 電話予約可・・・電話で予約を受け付けています。
  • 患サポ経由・・・患者サポートセンターからの紹介のみです。
ページトップ