27.頸椎(首の骨)の数について
- 2023.10.24
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■背骨のしくみ
人間の背骨の数は、頸椎(首の背骨)7個、胸椎(背中の背骨)12個、腰椎(腰の背骨)5個で、合計24個あります。例外的に、生まれつきの変異や長年の変性等により1~2個減ったり、増えたりする場合もあります。哺乳類であれば基本的にこの数は一緒です。
■頸椎の数が違う哺乳類もいる
意外にも、首の長いキリンや、体の大きなゾウやクジラも頸椎の数は7個です。キリンの頸椎は、1個の大きさが30cmを超えるものもあります。
哺乳類の中で例外として、ミツユビナマケモノは頸椎が9個あるのですが、おなじナマケモノでもホフマンナマケモノは6個のようです。アリクイやアルマジロも種類によって6個~10個とばらつきがあるようです。ジュゴンやマナティは6個のようです。
カエルなどの両生類は1個、カメ、トカゲ、ワニ、ヘビなどの爬虫類は8個のようです。
鳥類は、11~25個と言われ、ダチョウは16個、フクロウは20個と種類によってかなりばらつきがあるようです。このおかげで、フクロウはあんなに首をクルクルと回すことが可能なようです。
頸椎の最多記録は、アルベルトネクテスという絶滅した爬虫類の仲間で、76個もの頸椎を持っていた記録が残っています。
ちなみに、恐竜も種類によって頸椎の数は様々で、首長竜の仲間は70個以上あったようです。
■生活環境によって進化
頸椎は、頭を支える、頭を動かす、脊髄を保護するなどの大事な役割があり、それぞれの生物の生活環境などによって様々な進化の過程を経て、現在の数に落ち着いているようです。
今後の進化の具合によってもまだ変わってくる可能性があり、興味深いですね。
‐‐‐‐‐参考‐‐‐‐‐
胸椎は、人間は12個ありますが、犬・猫は13個、豚は15~16個、馬は18個等、哺乳類の中でもバラバラなようです。