武田病院グループ:保険・医療・福祉のトータルケアを提供する京都の病院

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たけだ通信 No.90 (11月発行)

武田病院グループ理事長 武田隆久

専門性の高い保健・医療・福祉サービスの充実に向けて

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武田病院グループ 理事長
 武田 隆久

専門性の高い保健・医療・福祉サービスの充実に向けて

「思いやりの心」という理念にもとづき、患者さんに精神的・身体的・経済的負担を与えない理想の保健・医療・福祉サービスの 提供をめざす武田病院グループ。最新の技術や施設整備はもとより、職員一人ひとりが専門性を高めることによる質の向上や 常に患者本位の医療を目指して信頼関係を構築するなど、ハード・ソフトの両面から機能の充実に取り組んでいます。

皆さんもご存知のとおり、現代の医療は、臨床・研究分野を問わず日々該々進歩しています。また近年、新聞紙上を賑わしている医療制度の変化や診療報酬の改定などもあることから、医療に従事する私達には、これまで以上に、日々の研鑽、修練を通じて、高度かつ専門的な知識や技能の習得が求められるようになってまいりました。

こうした状況のなか、武田病院グループでは、最先端の医療技術や医療設備の導入、病院をはじめとする施設間の機能分担と有機的な連携、各種学会および研修会を通じた職員一人ひとりの技能レベルの向上、個々の医療従事者が自らの専門知識や技能を持ち寄ったチーム医療の展開、ISOや病院機能評価をはじめとする第三者評価を取り入れた活動改善・業務の標準化――などを通じて、職員一人ひとりが自らを高めながら、より一層、保健・医療・福祉サービスの質の向上や機能を充実させていくことができる体制づくりに取り組んでいます。その一環として、近年、力を入れているのは、患者さんのニーズに合わせた各種専門外来の開設です。

専門外来とは、特定の医師が専門とする領域の臓器や疾患、症状などを集中的に診断・治療を行う外来のことをいい、専門的な治療を受診したいとお考えの患者さんと、専門性の高い知識や経験をベースにした的確な診察を行いたいと願う医療機関が、お互いに意図する思いが一致するということもあって、その存在価値は非常に高いと考えています。

t-tsushin90.riji1.jpg当グループでは、患者さんからの多種多様なご要望にお応えできるように現在、「直腸肛門外来」「肩関節外来」「手の外科外来」など特定の臓器や身体の部位、「糖尿病外来」「睡眠時無呼吸外来」「ヘルニア外来」「メタボリックシンドローム外来」といった特定の病気や症状などにあわせて、70近くにものぼる専門外来を設けています。

各専門外来は、具体的な症状やお悩みに合わせた名称をつけておりますので、これまで「一度、病院で診てもらいたいが、どの診療科を受診すべきかがよくわからない」といった患者さんにも、ご自分の症状や目的に沿って受診いただけることと思います。もちろん専門外来を受診いただいた際に、医師が他の診療科での検査や診察、治療が必要と判断した場合には、迅速に最適な科の紹介も行っています。

もし、何か思い当たるような症状をお持ちのような方は、一度、ご利用していただければと存じます。
現在の医療は、前述の専門外来に代表されるような専門性の追及をベースに、疾病構造に見合った形での各医療機関による機能分化が大きなテーマとなっています。

Bridge The Gaps

当グループでは、救急医療や高度先進医療など、急性期医療からリハビリテーションや慢性期までを担う病院やクリニックを中心に展開している医療、老人保健施設・高齢者福祉施設・訪問看護・訪問介護・通所介護などによる介護、健診機関や疾病予防センターといった現在、国民の皆さんから求められている予防医学面の施設の他、免疫や遺伝子、ライフサイエンス関連の研究施設などグループ内の施設が、お互いに機能を分担しつつ、有機的な連携を行うネットワークを構築することで、"患者本位"の安全で質の高い保健・医療・福祉サービスを包括的に提供できる体制づくりに取り組んでいます。

今後も経営理念に掲げております「思いやりの心」、基本方針である「Bridge The Gaps(橋をかけよう)」「患者さんの権利の尊重」「地球にやさしい環境づくり」にもとづき、継続してハード・ソフトの両面から機能を充実させていくとともに、職員一人ひとりが自分の役割を理解し、日々の業務の革新やスキルアップに努めます。また患者さんやご利用者、ご家族の立場に立ったサービスを追及していくことで、より一層、地域の皆様の健康的な生活に貢献できるグループに築きあげていきたいと考えております。

今後ともご指導、ご鞭撻よろしくお願いいたします。

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