武田病院グループ理事長 武田隆久
【VOICE】
武田病院グループ 理事長
武田 隆久
皆様の安心ある暮らしへ
地域の期待に応える 病院グループを目指して
武田病院グループは、地域の安心ある暮らしへの貢献をめざし、医療の質とサービスの向上、災害時の対策・訓練など、総合的な取り組みに力を注いでいます。
消防と連携し救急救命訓練
緊急時対応を強化
「思いやりの心」を経営理念に掲げる武田病院グループでは、より豊かな社会環境を実現するため、医療・介護の質とサービスの向上はもとより、多方向から総合的な活動を行っています。
とりわけ、大規模地震など災害時に病院が果たす役割は大きいと考えており、9月9日には京都市消防局と医仁会武田総合病院が合同で「救急救命訓練」を実施しました。
これは、大規模な交通事故を想定した実践的な訓練です。救急隊が現場に駆けつけ、負傷者の状況を確認。武田総合病院からは、救急医療センターや災害看護ナース会など医師・看護師らが、酸素吸入器、輸血器具を持って現場に駆けつけ、救急対応を実践しました。今年の訓練は2回目となり、それぞれ訓練後に勉強会を開催しております。
今後も、緊急時対応力の向上や消防との連携強化など、さらなる救急体制の充実に努めてまいります。
地域医療ネットワークに備え
病院システムを更新
診療報酬の相次ぐマイナス改定や医師・看護師の不足など、医療を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。こうした中、地域の医療を支えていくためには、医療・介護技術の質の向上を図ると共に、サービスを提供する体制をより効率的なシステムに変えていくことが欠かせません。
武田病院グループでは、4月に宇治武田病院で最新の電子カルテシステムを稼動させました。康生会武田病院や医仁会武田総合病院でも、システム更新の準備を進めており、それぞれ順次、稼動する予定です。
地域医療ネットワークに備え病院システムを更新
電子カルテをはじめとする病院システムの充実は、患者さんにとっては待ち時間の短縮、医師など医療スタッフにとっては効率の向上に伴う医療の質の向上につながります。来るべき地域医療ネットワークの構築に備え、グループ全体のシステム更新を進めてまいります。
エキシマレーザー・MRI(3T)など
高度医療機器を導入
一方、医療の質においては、これまで同様、最先端技術の導入を促進しています。先般も、地域の開業医の先生にお集まりいただいた症例検討会で、冠動脈血管治療における「エキシマレーザー(ELCA)の導入」についてご報告させていただきました。
エキシマレーザーは、従来型のレーザーと異なり熱量が小さく(約40℃)、血管壁への影響が最小限に抑えられることや、血栓にも適応できること、癒着が激しい「ペースメーカーリード線抜去」治療にも有効であることなど、様々な利点があげられます(P4参照)。今後は康生会武田病院で、治療を行う「認定施設」として申請する予定です。
このほか、京都市上京区に「梶井町放射線診断科クリニック」を開設。さらに、関連施設のラクトクリニック・ラクト健診センターを医療法人財団康生会に組み入れるなど、地域の皆様の健康の増進に向け、健診体制の充実を図っています。
今後も武田病院グループでは、皆様の安心ある暮らしを支えるべく、地域の開業医の先生や他の病院、関係機関と連携しながら、研鑽を行ってまいります。地域の期待に応える病院グループとなるよう、今後もご指導、ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
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