武田病院グループ:保険・医療・福祉のトータルケアを提供する京都の病院

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キッチン探訪

栄養価の高い食材や、旬の食材を使った体に良いレシピを紹介します。 どれもご自宅で簡単に作れるよう工夫しておりますのえ、是非お試しください!

※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。

2015.01.17 腸スッキリ!食事で腸内環境を整える/たけだ通信106号より

健康維持に食べることは欠かせません。
しかし、食べたものが体の外に排泄されることも大切です。

ごま入りみそ煮込みうどん

食物繊維
『水溶性繊維』
便を柔らかくしてくれます。
こんにゃく・海藻・果物類等

『不溶性繊維』
水分を含んで膨らみ腸の蠕動運動を高めてくれます。
野菜類・きのこ・豆類等

ごまみそ煮込みうどんレシピ

昔は便秘に悩む人が今ほど多くなかったようですが、なぜ最近は便秘が増えたのか?それには、食物繊維摂取量の減少など食生活の変化が深くかかわっているといえます。日本人の一日の食物繊維摂取目標量は、男性19g以上、女性は17g以上です。1947年に平均27g以上あった食物繊維の摂取量。2012年には14.8gと約半分ほどに減少しました。これは現代の食事がコッテリの洋風化パターンへ変化したためです。腸内環境を整えることは便秘解消に役立ちます。食物繊維だけでなく、善玉菌を多く含む食品も摂取することが大切です。

医仁会武田総合病院
栄養科 管理栄養士 係長
園田和子

ヨーグルトムース

栄養科の仕事は「食を通して医療・福祉におけるサービスの提供を行う」ことです。現在、管理栄養士・栄養士・調理師、総勢230名を超えるスタッフが日々安心・安全な食事を提供することとそれに基づく食生活支援に従事しています。今回はさまざまな場所で活躍するスタッフの仕事内容を紹介します。

特別養護老人ホームや老人保健施設では、利用者さんに良い状態で過ごしてもらうため、栄養マネジメントに基づいて一人ひとりの栄養状態・身体状況を把握し、個人に合わせた栄養計画を作成しています。また食事では飲み込む力や、噛む力が弱っておられる方でも安心して召し上がって頂けるよう、固さや飲み込み易さに配慮した食事を、美味しく提供できるように努めています。

病院では治療の一貫として、安全で美味しい食事を、栄養士・調理師が相談し合いながら食事提供に努めています。また食事時間にベッドサイドへ訪床し、食事形態や摂取量などの検討を行い、それぞれの患者さんに適した栄養管理を行っています。

当グループ施設の台所。衛生管理された、安心、安全で美味しいお食事をお届けします。平成26年8月より健康の増進に役立てる減塩食弁当の販売を始めました。※宇治武田病院ベーカリーカフェにて限定販売。

いつまでも、元気に自分らしく暮らしていただける様にアクティブシニアを目指し、アンチエイジング(抗酸化)・ロコモ(要介護の危険性)予防はもちろん、話題の栄養の摂り方や個人にあった食生活のアドバイスを栄養教室や出張講座で行っています。

栄養管理はすべての治療の基盤となりますが、特に手術前後・癌・嚥下障害(飲み込みが悪い)・褥瘡(床ずれ)などで栄養状態の悪い患者さんに対して、医師・栄養士・薬剤師・看護師・リハビリスタッフなど各専門家がチームとなって意見を出し合い栄養面でのサポートをする「NST回診」を行っており、栄養士はその中心的役割を果たしています。

各施設の連携を重要ととらえ月1回の会議を開催、年1回勉強会を開催したりと日々業務向上のための環境づくりに努めています。

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