医療は常に進化しております。 最新の技術と設備を積極的に導入しているドクターたちの、現場の立場からの医療アドバイスです。
※医師やスタッフの肩書き/氏名は掲載時点のものであり、現在は変わっている可能性があります。
医療法人医仁会武田総合病院
平成25年7月より当院整形外科にて、体外衝撃波疼痛治療装置(ドルニエ Epos Ultra)を導入しました。この治療は、保存療法 を6ヶ月以上受けても効果をなさない、難治性の足底筋膜炎や上腕骨外側上顆炎(テニス肘)に対する除痛を目的としたものです。
■体外衝撃波疼痛治療について
1)低侵襲で安全かつ有効な治療法
2)外来治療がメイン
3)除痛し、短期間で回復
4)副作用が殆どない
5)治療時間は約30分程度(治療速度により時間は前後有り)
6)患者さんは座位又は診察ベッドに横たわる姿勢で治療を受けられます。
7)原則麻酔は不要
8)傷跡は残りません
9)足底筋膜炎は保険適応です
※適応疾患については別紙参照)
アキレス腱炎及び付着部炎、膝蓋腱炎、上腕骨外顆炎、石灰沈着性腱板炎及び腱板炎、大転子部痛、偽関節、疲労骨折、早期の無腐性骨壊死及び離断性骨軟骨炎
足底腱膜炎(足底筋膜炎)
足底腱膜炎(足底筋膜炎)とは、足の指の付け根からかかとまで、足の裏に膜のように張っている腱組織・足底筋膜に炎症が起き、小さな断裂を起こして痛みをもたらす病気。多くはかかとの骨の前あたりに痛みが起こる。主に40~50歳代以上で発症するが、若い世代でもスポーツ選手などに多い。
<症状>
*痛みの症状は下の写真の好発部位に出現してきます。 (初期の段階で治療する事が効果的)
*痛みや圧痛は徐々に踵部膨隆部にでる。特に朝起きて立ち上がると痛みが増強する。日中は痛みが軽減されるが、体重をかけて運動すると再び痛 みが増強するのが特徴です。)
*炎症が長く続くと筋膜が踵骨に停止しているので、骨棘が大きくなり痛む箇所に結節を感じる。
<原因>
足の裏には、「足底筋膜」と呼ばれる、膜のように薄く幅広い腱が、かかとの骨から足指の付け根まで張っている。足の甲の骨は、弓状(アーチ)になって体重を支えているが、アーチを弓の弦のようにピンと張って支えているのが、足底筋膜である。丈夫な足底筋膜も、歩行やランニング、ジャンプで使いすぎたり四十歳代以降になると、古いゴム管のようにひびが入り、炎症を起こす。それが痛みの原因となる。長引くと、足底筋膜の付け根にあるかかとの骨が、とげのように大きくなり、痛みが増すこともある。ランニングなどの過使用による緊張以外には、へん平足、老化によるアーチの低下なども原因となる。長距離走をはじめとしたスポーツのほか、長時間の立ち仕事をする人も発症することがある。厚底靴の使用でも生じる場合があると報道された。予防には、必要以上に足底筋膜に負担をかけないように、クッション性が高い靴底で、かかとがしっかりしていて、足にフィットする靴を選ぶ。
上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
<症状>
ものをつかんで持ち上げる動作やタオルをしぼる動作をすると、肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。
<原因と病態>
中年以降のテニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれています。 一般的には、年齢とともに肘の腱が傷んで起こります。病態や原因については十分にはわかっていませんが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。この短橈側手根伸筋は手首(手関節)を伸ばす働きをしています。
1)長橈側手根伸筋:手首(手関節)を伸ばす働きをします。
2)短橈側手根伸筋:同様に手首を伸ばす働きをします。
3)総指伸筋:指を伸ばす働きをします。
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